火災保険料が、来年秋に引き上げられるという報道が出ています。
火災保険料 来秋引き上げ
損保3社、風水害増加で 今年度保険金1兆円2018/11/14付日本経済新聞 朝刊
大手損害保険3グループは2019年秋に火災保険料を引き上げる方針だ。国内で自然災害による保険金支払いが増えて収支が悪化しているためで、引き上げは4年ぶり。西日本豪雨や大型台風など風水害が相次いだ18年度の保険金支払額は大手3社で計1兆円規模に膨らむ見通しだ。今年のような風水害が今後も続けば、家計や企業の保険料負担が増える基調が続く可能性がある。
大手3社の支払額は10月末時点の推計で計1兆円を超…
資産形成ハンドブックでは、以下の記事でも取り上げていましたが、改めて、どんな人が契約を見直しておくべきなのか確認しておきます。
直近の火災保険料・地震保険料の改定
まず、過去5年程度に行われてきた火災保険料・地震保険料の改定を整理しておきます(多くのケースで値上げだと思いますが、地域、構造によっては必ずしも値上げにはなっていないと思いますので、改定という言葉を使っています)。
整理すると、以下のような図になります。
まず、火災保険料については、報道にもある通り、今回行われる2019年秋の改定は4年ぶりということで、前回は2015年10月に改定されています。
その時の大きな変更として、最長36年の契約期間が最長10年に短縮されています。
ご自宅を購入された場合、住宅ローンを35年で組む関係で、火災保険もその年限で契約される方が多かったのではないでしょうか。
それが、2015年10月以降は、火災保険の契約期間は最長で10年になったわけです。
一方、地震保険料については、2019年1月に改定されることが決まっていますが、過去にさかのぼると、2017年1月、2014年7月に改定されています。
なお、地震保険については契約期間は従来から最長5年となっています。
2018年中に火災保険・地震保険を見直しておきましょう
ということで、来年1月に地震保険料改定、来年秋(おそらく10月?)に火災保険料改定です。
まずはご自身の契約状況を確認の上、早めに見積もりを出してもらった上で、切り替えたほうがよい場合は、2018年中に契約を切り替えておいた方がよいでしょう。
今後も、火災保険料、地震保険料ともに値上げされる可能性はありますから、契約される際には最長年限(火災10年、地震5年)での契約がオススメです。
ただし、注意して頂きたいのは、火災保険の契約期間が36年などの長期契約をされている方は、新規での火災保険契約は最長でも10年になってしまいますので、火災保険契約の残存期間がどのくらいかも併せて確認しておくことがポイントです。
火災保険契約がまだ10年より長く、場合によっては30年近く残っているといったような方の場合、契約を切り替えてしまうと、より高い火災保険料で、より短い(10年)契約になってしまいますので、慎重に検討していく必要があります。
ということで、火災保険を10年以下の期間で契約されている方(もしくは残存期間が10年未満の方)は、つい最近契約したばかりという方を除いて、みなさん見積もりだけでも取ってみることをオススメします。
補償内容が同じであれば、保険料は安いに越したことはないですから。
この記事を目にされた方は、今すぐ、アクションしてみて頂ければと思います。