資産形成ハンドブックでは、無料・登録不要で使えるお金のツールを28本公開しています(2026年8月時点)。この記事ではそのうちの1本、「金融リテラシー・クイズ」をご紹介します。
お金の知識は、あるかないかで語られがちです。ただ実際には、分野によってかなりの凸凹があるものではないでしょうか。
家計のやりくりは得意でも保険はよくわからない。投資の話はひととおり知っているけれど、ローンの仕組みは自信がない。そういう偏りは、自分ではなかなか気づけません。このクイズは、18問・約6分で、その凸凹を8つの分野に分けて測るためのものです。

金融リテラシーは、8つの分野に分かれています
出題の土台にしているのは、金融庁の「最低限身に付けるべき金融リテラシー」を具体化した金融リテラシー・マップです。ここでは、身に付けるべき知識が8つの分野に整理されています。
家計管理/生活設計/金融取引の基本/金融・経済の基礎/保険/ローン・クレジット/資産形成/外部の知見の活用の8つです。
投資や資産形成だけが金融リテラシーではない、というのがこの分類のポイントだと思います。契約前に何を確かめるか、困ったときにどこへ相談するか。そうした地味な部分も、同じ重さで並んでいます。
このクイズは、8分野から各2〜3問ずつ、合計18問を出題します。分野をまたいで満遍なく聞くので、ご自身の凸凹が見えるという仕組みです。
始める前に、ひとつだけ選ぶものがあります
スタート画面で、年代を選ぶ欄があります。これは任意です。選んでおくと、あとで結果を見るときに同じ年代の全国正答率が参考として並びます。選ばなくても結果は出ますし、選んだ内容が保存されることも、どこかに送られることもありません。

あとは「はじめる」を押すだけです。1問ずつ進み、選択肢は4つ。キーボードの1〜4でも選べるので、パソコンなら手を動かさずに進められます。前の問題に戻ることもできます。

18問で、だいたい6分ほどです。
結果は、点数・レベル・分野別の3つで読みます
回答し終えると、まず点数(100点満点)と、18問中何問正解だったかが出ます。あわせて5段階のレベルが表示されます。「これから知っていく段階」から「十分な知識がある」まで、いまどのあたりにいるかを言葉で示すものです。

その下が、このクイズでいちばん見ていただきたいところです。8分野それぞれの正答状況が、バーで並びます。全問正解の分野もあれば、1問も取れていない分野もあるはずです。凸凹が、そのまま形になって出てきます。
年代を選んでいた方には、各分野のバーに全国の正答率が参考値として併記されます。

このツールならではの、2つの気づき
ここからは、他の知識テストではあまり見かけない2つの点をご紹介します。
「わからない」が、必ず選択肢にあります
すべての設問で、4つ目の選択肢は「わからない」です。これは意図的に置いています。
4択のクイズは、知らなくても4分の1は当たります。当てずっぽうで正解してしまうと、その分野は「できている」ことになってしまい、結果が役に立ちません。
わからないものは、遠慮なく「わからない」を選んでください。そのほうが分野別の凸凹が正確に出て、あとで見るべきところがはっきりします。点数を上げるためではなく、いまの位置を知るために答える。そういうつくりにしています。
間違えたところから、解説とツールへ進めます
結果の下には、間違えた問題だけが並びます。それぞれに解説が付いていて、なぜその答えになるのかを確認できます。

さらにその下には、間違えた問題に関係するツールへの入口が並びます。ローンの問題を落とした方には住宅ローンシミュレーターや繰上返済vs投資シミュレーター、保険の問題を落とした方には生命保険の必要保障額シミュレーターといった具合です。知識で確かめたことを、自分の数字で確かめ直せるようにしています。

解説を読んだあとには、間違えた問題だけを解き直すこともできます。この再挑戦の結果は、上の点数やレベルには反映しません。あくまで理解の確認用です。
全国平均とは、点数を直接くらべません
結果画面には全国の正答率が出てきますが、総合点どうしを直接くらべる表示はあえて置いていません。
参照しているのは、金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「金融リテラシー調査(2025年)」です。この調査の正誤問題は25問で、設問の中身もこのクイズとは違います。問題が違えば、点数は比べられません。「全国平均53.8%に対してあなたは何%」といった表示は、一見わかりやすいのですが、正確ではないためです。
そのかわり、分野ごとのバーに参考値として併記する形にしました。「この分野は全国的にも取れていない」「ここは自分だけが落としている」といった見方をしていただくためのものです。順位を付けるためではありません。
まとめ
- 18問・約6分で、お金の知識の凸凹が8つの分野に分けて見えます
- 「わからない」を選べるので、当てずっぽうで結果が歪みません
- 間違えたところから解説へ、さらに確かめられるツールへ進めます
知識があることと、実際に行動できることは別ものです。それでも、どこがわかっていないのかを知ることは、その手前にある大事な一歩だと思います。そのうえで、限られたお金と時間をどう使えば自分にとって有意義なものになるかを考えていく。その順番が大切だと考えています。
皆様の資産形成の一助となれば幸いです。
※設問は、金融庁「最低限身に付けるべき金融リテラシー(4分野・15項目)」および金融リテラシー・マップを踏まえて当サイトが作成したものです。全国正答率は、金融経済教育推進機構(J-FLEC)「金融リテラシー調査(2025年)」(2026年3月公表・正誤問題25問)の数値を参考として掲載しています。設問が異なるため、点数の直接の比較はできません。回答内容はご利用の端末内でのみ判定され、送信も保存もされません。