みなさん、へそくりはお持ちですか?
へそくりをお持ちの方はけっこういらっしゃるようです。
今回は 60代・70代のシニア男女に聞いた「夫婦関係とへそくり」に関する調査(ハルメク調べ) を参考に、60~70代のへそくり事情を見ていきます。
調査概要
調査の方法:WEBアンケート方式
調査の対象:60~79歳の婚姻関係のあるシニア男女437名(男性200名、女性237名)
有効回答数:437
調査実施日:2018年1月
調査主体:(株)ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所
60代・70代のシニア男女に聞いた「夫婦関係とへそくり」に関する調査(ハルメク調べ)
シニアの5割以上が「へそくり」を貯め、平均は436万円
へそくりの有無では、53.5%の人が「へそくりあり」と回答しています。
へそくりを持っている人のへそくり額平均は436万円ですが、「1000万円以上」と回答した方が15.8%とけっこういらっしゃいますね。
へそくり額で女性は男性の1.6倍!
男性平均330万円、女性平均514万円ということで、女性は男性の約1.6倍です!
女性は貯めてますねぇ、、、
女性がへそくりを貯めている理由は「配偶者の財産管理に対する不信・不安」や「男性より長生きするリスクへの備え」だそうです。
一般的には女性の方が長生きですから、同じくらいの年齢の夫婦であれば、ご主人が先に亡くなることになります。
介護が必要になるリスクも、女性の方が高くなりますので、そういう意味でも女性の方が意識が高いのかもしれませんね。
夫婦仲が悪いと、それぞれが貯め込む傾向に。不仲夫婦の妻のへそくりはなんと898万円!
仲良し夫婦と不仲夫婦に分けると、へそくり額が大きく異なるようです。
不仲夫婦はお互い信頼していないためか、へそくり金額が大きくなり、不仲夫婦の妻のへそくり金額はナント898万円です。
以下のコメントを見ると、男性は危機感が低いようですが、女性は虎視眈々と離婚の機会を狙っているようにも見えます、、、
■不仲夫婦のコメント
【男性】
・女房はひとりじゃ生活できない。我慢してでも一緒にいた方がお互いにいいはず(69歳)
・相手も小言いいながらも、離婚は言ってこない。相続とかにメリットがないからではないか(63歳)【女性】
・親としての責任は終わったし、へそくりも2,000万円あるから離婚したい。(66歳)
・実際問題、放り出したら夫はどうなるか。何もできない人だし。これから何とか折り合いを見つけていかないといけない(73歳)
不仲夫婦ほどお金に関する不安が多い?夫婦関係の改善がお金の不安を軽減する一つの方法か。
不仲夫婦ほど、お金に関する不安が多いようです。
不仲夫婦で、それぞれがへそくりを貯め込んでいるため、お互いが認識している共有財産が少なく見える。
→ それゆえ、お金がない!老後は大丈夫なのか?介護になったらどうするんだ?などと、お金の不安が増える。
ということなのではないでしょうか。
すべての資産状況を見える化して夫婦で共有し、きちっと話していれば不安の大部分は軽減されるかもしれません。
うーん、もったいない、、、
半数以上の人が一度は「離婚」を考えている
回答者の約9割が結婚生活30年以上ということなので、このくらいの割合になっているのかもしれません。
最後に
へそくりと言えば、以前、以下の記事でも取り上げました。
こちらの調査では60~70代では男性が100万円程度、女性が200万円程度のへそくりを持っているという結果だったので、今回の結果とは金額がだいぶ異なるようです。
調査対象数がそれほど大きくないので、数字はあくまでひとつの目安ということで捉えて頂ければと思いますが、共通して言えるのは、女性の方がたくさんへそくりを持っているということです。
いざという時にあると便利なお金。
夫婦なんですから、お互いの資産を見える化して共有し、無駄に不安を感じることなく、人生を過ごして頂きたいところですが、そう簡単にはいかないのが夫婦関係というものなのかもしれません。
「最近の若い世代の方ですと、家計簿アプリですべて共有してます」なんて方もいらっしゃいますが、そういうご夫婦でも、60代、70代になる頃には、アプリと連携していない別口座が存在するようになるのでしょうか、、、