こんにちは!

株式会社ウェルスペントのファイナンシャルプランナー、横田健一です。

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投資信託ETF(上場投資信託)を購入して保有し続けていると、信託報酬などの保有コストが発生するのですが、その金額について実感を持っている方は少ないのではないでしょうか。

具体的な金額にして考えてみたいと思います。

 

注)厳密には、一般的な投資信託と、取引所に上場されているETF(上場投資信託)で保有コストの構造が少し異なりますが、以下ではトータルの保有コストがいくらか、という観点で同じように扱うことに致します。

 

投資信託の仕組み

まず投資信託って?という方は、ぜひ次の記事をご覧頂ければと思います。

 

保有期間中に継続的に負担することになる費用としては次の3つがありますが、こちらについてもご説明しています。

  • 運用管理費用(信託報酬)
  • 監査報酬
  • 売買委託手数料

投資信託の仕組み

 

投資信託の保有コスト

運用管理費用(信託報酬)監査報酬売買委託手数料など、投資信託を保有している間に負担することになる費用はいくつかありますが、ここではそれらをすべて合計して保有コストと呼ぶことにします。

 

保有コストは、低いものなら0.2%程度、高いものだと3%くらいのものまであります。

 

もちろん投資信託の中身が異なれば、その保有コストも変わってくるのは当然ですが、同じベンチマークを対象とするインデックスファンドなど、商品性が同じものについては保有コストは低ければ低いほど、投資家としてのリターンは高くなるはずです。

 

では、保有コストを実際の金額に換算すると、いくらくらいなのでしょうか?

 

運用金額10万円なら?

投資信託の運用金額が10万円で、保有コストが0.2%なら1年あたりの保有コストは

10万円 ✕ 0.2% = 200円

となります。

 

もし、保有コストが高くて3%とかだと、

10万円 ✕ 3% = 3,000円

となります。

 

10年間保有し続けると、それぞれ2,000円、30,000円となります。

20年間保有し続けると、それぞれ4,000円、60,000円となります。

 

1年だけだとそれほどでもないかもしれませんが、期間が長くなると、かなり大きな金額に見えてきましたね。

 

ちなみに、投資信託の価格は、基準価額と呼ばれ日々変動しています。保有コストの手数料率はほぼ一定ですが、手数料額は日々変動するのが一般的です。ここでは、簡単のため運用金額が10万円と保有期間中は一定だと仮定して計算しています(以下同様)。

 

運用金額100万円なら?

運用金額が1桁上がり、100万円だとどうなるでしょうか。

 

投資信託の運用金額が100万円で、保有コストが0.2%なら1年あたりの保有コストは

100万円 ✕ 0.2% = 2,000円

となります。

 

もし、保有コストが高くて3%とかだと、

100万円 ✕ 3% = 30,000円

となります。

 

10年間保有し続けると、それぞれ20,000円、300,000円となります。

20年間保有し続けると、それぞれ40,000円、600,000円となります。

 

運用金額は100万円ですが、10年、20年と長期に持ち続けると、保有コストが高い場合は、持ち続けている手数料だけで数十万円といった金額になりうるわけです。

 

運用金額1000万円なら?

運用金額をさらに1桁上げて、1,000万円だとどうなるでしょうか。

 

「退職金を受け取ったから、資産運用でも本格的に始めてみるか!?」と言った方にとっては、けっこう現実的な金額ではないでしょうか(もちろん資産形成ハンドブックでは、退職金による一括投資はオススメしていませんが、、、)。

 

投資信託の運用金額が1,000万円で、保有コストが0.2%なら1年あたりの保有コストは

1,000万円 ✕ 0.2% = 20,000円

となります。

 

もし、保有コストが高くて3%とかだと、

1,000万円 ✕ 3% = 300,000円

となります。

 

10年間保有し続けると、それぞれ200,000円、3,000,000円となります。

20年間保有し続けると、それぞれ400,000円、6,000,000円となります。

 

運用金額が1,000万円くらいで手数料が高い場合、10年単位で保有し続けると、車が買えたり、海外旅行に何回か行ける金額になりそうです。

 

インデックスファンドは手数料にこだわりましょう!

インデックスファンドの場合、運用の上手い下手というのもあるかもしれませんが、一般的にはその差はよくわかりません。

 

一方、保有コストが0.2%なのか、0.5%なのか、1%なのかといったことは、運用利回り(リターン)に直結してくることになります。

 

インデックスファンドを選ぶ際には、手数料が低いものを選ぶというのは、とても重要なポイントの一つになります。

 

0.1%くらい?

0.1%くらい大した差ではないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、現在の0.001%という普通預金金利の状況で、普通預金金利が0.1%の預金があったら、そちらを選ぶ方が多いのではないでしょうか。

 

投資信託の場合は、同じインデックスファンドでも、0.1%どころか、0.3%や0.5%くらい手数料が異なる商品が普通に並んでいます。

 

「1円を笑うものは1円に泣く」ではありませんが、資産形成してくにあたり、手数料を意識することはとても重要です。

 

乗り換えは?

ここ数年、同じインデックスファンドでも手数料がより低い投資信託が相次ぎ販売されています。

すでに保有している分を売却してまで手数料の低い方にどんどん乗り換えるべきかというのは、含み損益の状況によって税金の問題が出てきますので一概には言えません。

 

しかし、「これから初めて投資信託を購入してみる」といった方は、ぜひ手数料の部分に着目してみて頂ければと思います。

 

 

皆様の資産形成の一助となれば幸いです。

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