global資産形成をしていくにあたり、投資を行っていく場合には、基本的に世界の株式に幅広く投資していくのがよいと考えています。

 

この考え方については、以下の記事をご覧頂ければと思います。

資産配分(アセット・アロケーション)

 

では、具体的に、世界の株式に幅広く投資してくにはどのような方法があるのでしょうか。

 

最も手軽でシンプルな方法は、昨日ご紹介したインデックスファンドを利用する方法です。

資産形成、つみたてNISA、iDeCoなどで重要な役割を果たすインデックスファンド(投信)とは?

 

今日は、世界の株式に幅広く投資していくために、つみたてNISA対象商品からどのインデックス選んでいけばよいのかを考えてみたいと思います。

 

つみたてNISAとは?

そもそも、つみたてNISAとは何でしょうか。

 

つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です(2018年1月からスタート)。

つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています。

 

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html

 

tsumitate-nisa-summary

つみたてNISAの概要(金融庁ウェブサイトより)

 

少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度ということで、本来約20%の税金がかかるところが最長20年間は非課税となります。

さらに、対象商品も「長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定」ということで、まさにこれから資産形成を始めようとしている方にとっては利用しやすい制度となっています。

もちろんすでに投資信託などで積極的に運用されている方にも使いやすい制度となっています。

 

つみたてNISAやそれ以前からあるNISAについては、以下の記事でご説明していますので、よろしければご覧下さい。

口座の選択(アセット・ロケーション)

 

つみたてNISA対象商品

日本では約6000本もの投資信託があると言われていますが、金融庁が定めた基準を満たす長期・積立・分散投資に適した投資信託のみがつみたてNISAの対象商品となっており、2018年4月13日時点で、インデックス投資信託128本、アクティブ運用投資信託等16本が対象となっています。

つみたてNISAの対象商品(金融庁ウェブサイト)

 

ここでは、さらに「世界の株式に幅広く投資していく」ためには、さらにどの商品が適しているかを考えていくことにします。

 

つみたてNISAの対象インデックス(指数)

つみたてNISAでは、数あるインデックスの中でも、長期・積立・分散投資に適したということで、対象となるインデックスが決められています。

(なお、インデックス指数とも呼び、同じ意味で使われていることに注意してください。)

 

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「つみたてNISA対象商品届出一覧(対象資産別)(金融庁ウェブサイト)」より、ウェルスペント作成

 

まず大きく分けると、

  • 日本の株式を対象とした国内型
  • 海外の株式を対象とした海外型

に分けられます。

国内型、海外型のそれぞれの指数について、一つずつ簡単に確認していきます。

 

TOPIX

TOPIXについては、以下の記事で取り上げていますが、日本の株式約2000銘柄を対象とした時価総額加重型のインデックスで、幅広く投資するという目的に適しています。

日経平均株価(日経225)やTOPIX(東証株価指数)などのインデックスとは?(2)TOPIX(東証株価指数)

 

日経平均株価

日経平均株価については、以下の記事で取り上げていますが、対象銘柄が225銘柄の株価平均型のインデックスです。幅広く投資するという目的においてはTOPIXの方が好ましいと考えています。

日経平均株価(日経225)やTOPIX(東証株価指数)などのインデックスとは?(1)日経平均株価

 

JPX日経インデックス400

こちらは日経平均株価やTOPIXと比べると聞き慣れないインデックスかもしれませんが、日本の株式400銘柄を対象としたインデックスです。銘柄数がTOPIXの5分の1程度ということで、やはり分散することを重視するなら、TOPIXの方が適していると考えています。

 

JPX日経インデックス400については、次のページをご覧頂ければと思います。

http://www.jpx.co.jp/markets/indices/jpx-nikkei400/index.html

 

MSCI ACWI Index

こちらは、先進国および新興国の計47ヶ国、2495銘柄を対象としたインデックスで、時価総額の上位85%程度をカバーしています。世界に幅広く投資するというコンセプトにピッタリのインデックスと言えるでしょう。

 

MSCI ACWI Indexについては、次のページをご覧頂ければと思います。

https://www.msci.com/documents/10199/a71b65b5-d0ea-4b5c-a709-24b1213bc3c5

ちなみに、MSCIというのはインデックスを計算している会社名です。

 

FTSE Global All Cap Index

こちらも、先進国および新興国の計47ヶ国を対象としていますが、大型株から小型株までナント約7400銘柄を対象としたインデックスです。こちらも、世界に幅広く投資するというコンセプトにピッタリのインデックスと言えるでしょう。

 

FTSE Gloabl All Cap Indexについては、次のページをご覧頂ければと思います。

http://www.ftse.com/Analytics/FactSheets/Home/DownloadSingleIssue/GAE?issueName=GEISLMS

ちなみに、FTSEというのはインデックスを計算している会社名です。

 

MSCI World Index(MSCI コクサイ・インデックス)

こちらは先進国を対象としたインデックスです。MSCI World Indexと、MSCI コクサイ・インデックスが併記されていますが、MSCI World Indexは日本を含めた23ヶ国MSCI コクサイ・インデックスは日本を除く22ヶ国を対象としていることに注意してください。いずれも、先進国を対象とした分散投資をする際には適切なインデックスと言えるでしょう。

 

MSCI World Index(日本を含む先進23ヶ国)については、次のページをご覧頂ければと思います。

https://www.msci.com/documents/10199/178e6643-6ae6-47b9-82be-e1fc565ededb

 

MSCI コクサイ・インデックス(日本を除く先進22ヶ国)については、次のページをご覧頂ければと思います。

https://www.msci.com/documents/10199/75637607-5053-4a11-bc59-30a604cab1fa

日経平均株価(日経225)やTOPIX(東証株価指数)などのインデックスとは?(3)MSCI Kokusai(MSCI コクサイ)

 

FTSE Developed All Cap Index

こちらも先進国24ヶ国を対象としており、大型株から小型株までナント約5710銘柄を対象としたインデックスです。先進国を対象とした分散投資をする際には適切なインデックスです。

 

FTSE Developed All Cap Indexについては、次のページをご覧頂ければと思います。

http://www.ftse.com/Analytics/FactSheets/Home/DownloadSingleIssue?issueName=GD&IsManual=False

 

S&P 500

S&P 500は米国大型株約500銘柄を対象としたインデックスです。米国の株式にある程度分散して投資したいという場合には最適ですが、世界に幅広くという場合には使いづらいインデックスかと思います(その場合は、米国を除く世界を対象としたインデックスと組み合わせることになります)。

 

S&P 500については、次のページをご覧頂ければと思います。

https://japanese.spindices.com/indices/equity/sp-500

 

CRSP U.S. Total Market Index

S&P 500同様、こちらも米国の約4,000銘柄を対象としたインデックスです。米国株式に分散投資したい場合には適しています。

 

CRSP U.S. Total Market Indexについては、次のページをご覧頂ければと思います。

http://www.crsp.com/products/investment-products/crsp-us-total-market-index

 

MSCI Emerging Markets Index

こちらは新興国24ヶ国を対象としたインデックスで、846銘柄、時価総額で上位85%程度をカバーしています。新興国を対象とした分散投資をする際には適切なインデックスです。

 

MSCI Emerging Markets Indexについては、次のページをご覧頂ければと思います。

https://www.msci.com/documents/10199/c0db0a48-01f2-4ba9-ad01-226fd5678111

日経平均株価(日経225)やTOPIX(東証株価指数)などのインデックスとは?(4)MSCI Emerging Markets(MSCI エマージング・マーケット)

 

FTSE Emerging Index

こちらは新興国23ヶ国、1042銘柄を対象としたインデックスです。新興国を対象とした分散投資をする際には適切なインデックスです。

 

FTSE Emerging Indexについては、次のページをご覧頂ければと思います。

http://www.ftse.com/Analytics/FactSheets/Home/DownloadSingleIssue?issueName=AWALLE

 

FTSE RAFI Emerging Index

こちらは新興国23ヶ国、395銘柄を対象としたインデックスです。ただ、時価総額加重型ではなく、ファンダメンタルインデックスと呼ばれるタイプで、配当金、キャッシュフロー、売上高、純資産といった企業の財務指標を参考に重み付けをするインデックスです。好みの分かれるところだと思いますが、資産形成ハンドブックでは基本的にシンプルに時価総額加重型をオススメします。

 

FTSE RAFI Emerging Indexについては、次のページをご覧頂ければと思います。

https://www.ftse.com/Analytics/Factsheets/Home/DownloadSingleIssue?issueName=FREMQ&IsManual=False

 

インデックスを組み合わせて世界に幅広く投資する方法

これまで見てきた通り、つみたてNISAの対象商品に含まれているインデックスと言ってもかなりの数があるわけですが、大きく分けると、

  • 日本
  • 先進国
  • 新興国

の3つのカタマリに分けられることがわかるかと思います。

 

つまり、世界の株式に幅広く投資する方法としては、大きく分けると次の3つのパターンになります。

invest-globally-diversified-equity-portfolio

パターン1

日本、先進国、新興国のすべてを含むインデックスに連動するインデックスファンドを利用すれば、1本のファンドで世界に幅広く投資することができます。

  • MSCI ACWI Index
  • FTSE Global All Cap Index

もっともシンプルな方法ですね。

 

パターン2

日本と、それ以外(先進国、新興国)に分けて、2本のインデックスファンドを利用することで世界に幅広く投資する方法です。

  • TOPIX(日本)
  • MSCI ACWI Index(日本を除く46ヶ国)

 

パターン3

日本、先進国、新興国とそれぞれ分けて、3本のインデックスファンドを利用することで世界に幅広く投資する方法です。

  • TOPIX(日本)
  • MSCI World Index(MSCIコクサイ・インデックス)(日本を除く先進国22ヶ国)
  • MSCI Emerging Markets Index(新興国24ヶ国)

の組み合わせ、もしくは

  • TOPIX(日本)
  • FTSE Developed All Cap Index(日本を除く先進国23ヶ国)
  • FTSE Emerging Index(新興国23ヶ国)

の組み合わせのいずれかになります。

 

(MSCIとFTSEのインデックスでは、韓国の取扱いが異なるため、先進国と新興国を組み合わせる場合には、MSCIもしくはFTSEのいずれかで揃えておかないとモレ、もしくはダブリが出てしまうことに注意が必要です。)

 

最後に

つみたてNISAということで、対象商品は、世にある約6000本から100本強まで絞られてはいるものの、それでもまだこのようにいろいろと調べていかないと、なかなか具体的な商品を選んでいくのは難しいかもしれません。

 

一度理解してしまえば、それほど難しい話ではないとは思うのですが、それでも初めての方にとっては横文字だらけだし、MSCIとかFTSEとか、よくわからない文字も出てきて理解しづらいことは間違いないと思います。

 

インデックスを組み合わせて世界に幅広く投資する方法として、3つのパターンをご紹介しました。

とにかくシンプルが一番という方はパターン1で、1本のインデックスファンドで運用していくのが現実的な選択肢になるでしょう。

一方、自分で少し組み合わせを考えてみたいという方はパターン2もしくはパターン3が選択肢となります。

 

明日は、さらに具体的な商品のところまで踏み込んでご説明していきます。

 

 

皆様の資産形成の一助となれば幸いです。

お問合わせはこちらからお待ちしております。