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株式会社ウェルスペントのファイナンシャルプランナー、横田健一です。

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「今日も日経は弱いなぁ」

「日経平均株価がリーマン・ショック後の高値を更新!」

など、株式市場の話になると、よく出てくる言葉に「日経平均株価」というものがあります。

 

日経平均株価は株式市場全体の動きを表すもので、インデックス(指数・指標)と呼ばれているものの1つですが、今回は日経平均株価を例にインデックス(指数・指標)についてご説明します。

 

 

日経平均株価とは?

インデックスについて一般的に説明するよりも、最初から具体例の方がわかりやすいと思いますので、日経平均株価についてご説明します。

 

日経平均株価を算出している日本経済新聞社の公式サイトによると、以下のように説明されています。

日経平均株価は日本を代表する株価指数として世界中で広くご利用いただいています。算出開始から60年以上を経過し、まさに戦後日本経済の歴史を刻んできました。高い指標性は、相場動向を測る指標としてだけでなく、多くの連動金融商品でも活用いただいています。日経平均は東京証券取引所第一部に上場する225銘柄を選定し、その株価を使って算出する株価平均型の指数です。

日経平均株価(日経平均プロフィル-日経の指数公式サイト-より)

 

つまり、日経平均株価は、東京証券取引所第一部に上場して取引されている株式の中から、日本経済新聞社が独自の基準で225社を選定し、基本的に、その225社の株価の平均として計算しているものです。

 

 

これは過去10年間にわたる、日経平均株価の動きをグラフにしたものです。

225社と言っても、毎年1回、構成銘柄の見直しがあるので、必ずしも同じ銘柄で計算され続けているわけではないのですが、過去10年間にわたって、日本の株式市場がどのような動きをしてきたのかを大まかに捉えることができます。

 

最新の構成銘柄は↓こちらで確認できます。

参考リンク: 構成銘柄一覧:日経平均株価

 

日経平均株価と同じ方法で2銘柄のインデックスを計算してみる

日経平均株価の計算方法を理解するために、2銘柄(A社、B社)のみで計算されるインデックスを計算してみましょう。このインデックスをここではABNインデックス(A社とB社で構成されるNikkei型指数というニュアンス)と呼ぶことにします。

 

A社、B社のそれぞれについて、ある日の株価、発行済株数、時価総額が以下の通りだったとします。

A社B社
株価1000円300円
発行済株式数100万株
(=1,000,000株)
500万株
(=5,000,000株)
時価総額10億円
(=1000円✕100万株)
15億円
(=300円✕500万株)

 

日経平均株価は、構成銘柄の株価の平均として計算されます。

このA社、B社の2銘柄からなるABNインデックスは、A社およびB社の株価の平均になりますので、

 

(A社の株価 + B社の株価) / 2

=(1000円 + 300円) / 2

= 650円

 

となります。

 

そして、もしA社、B社、それぞれの株価が800円、400円になったとすると、ABNインデックスは

 

(A社の株価 + B社の株価) / 2

=(800円 + 400円) / 2

= 600円

 

となります。

A社の株価は下がり、B社の株価は上がっていますが、市場全体を表すABNインデックスは少し下がっています。

 

さらに、A社、B社、それぞれの株価が1500円、700円になったとすると、ABNインデックスは

 

(A社の株価 + B社の株価) / 2

=(1500円 + 700円) / 2

= 1100円

 

となります。

A社の株価も、B社の株価も上がり、市場全体を表すABNインデックスも大幅に上昇しています。

 

日経平均株価は、基本的に、225社の株価に対してこのような計算をしていることになります。

 

インデックスとは?

今回ご説明したのは、日本経済新聞社が計算している日経平均株価(日経225)でしたが、このような株式指数(株式インデックス)は他にもありますし、株式のみならず、債券や、不動産(REIT)など、様々な資産ごとに、同様のインデックス(指数・指標)が計算されています。

 

このように、個別の銘柄ではなく、ある特定の市場全体の動きを表すために計算されているものが、インデックス(指数・指標)と呼ばれるもので、日経平均株価は、日本の株式市場におけるインデックスとして代表的なものです。

 

最後に

東京証券取引所第一部に上場し、日々取引されている会社の数は、2018年2月末時点で2068社です。

 

2068社、それぞれの株価がどうなっているんだろう?と確認してもいいのですが、あらかじめ決めた計算方法に基いて計算されたインデックスが公表されることで、市場全体が今どうなっているのか、大まかでもつかみやすくなります。

 

数あるインデックスの中で、日経平均株価は日本経済新聞社が225社を選定して計算しているインデックスというわけです。

 

次回は、日本の株式市場で日経平均株価と同様に代表的なTOPIX(東証株価指数)についてご説明したいと思います。

 


皆様の資産形成の一助となれば幸いです。

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