株式のインデックスについて、これまで
- 日経平均株価(日本)
- TOPIX(日本)
- MSCIコクサイ(日本を除く先進国22ヶ国)
- MSCIエマージング・マーケット(新興国24ヶ国)
- MSCI アクイ/オール・カントリー(先進国23ヶ国+新興国24ヶ国)
とご紹介してきました。
今回は、先進国および新興国の合計48ヶ国を対象とした株式インデックスをご紹介致します。
その名も
フッツィー・グローバル・オール・キャップ・インデックス(FTSE Global All Cap Index)
です。
かなり長い名前ですね。
一度聞いただけで覚えられる人はスゴイと思います。
FTSEとは?
まずは冒頭についているFTSEが何を意味しているかからご説明致します。
ちなみに、日本語だと、フッツィーとか、フッチーと呼ばれています。
FTSEは、もともとイギリスの新聞社であるファイナンシャル・タイムズ(Financial Times)と同じくイギリスのロンドン証券取引所(London Stock Exchange)が一緒に設立した会社です。
なので、FTとSEを組み合わせて、FTSEという名称になっているわけです。
で、どんな会社かと言うと、
FTSEインターナショナル(ふっつぃー([ˈfʊtsiː] FUUT-see)いんたーなしょなる、英: FTSE Internatinal,Ltd.)は、イギリス・ロンドンに拠点を置き、株価指数(インデックス)の算出・管理や、関連する金融データの提供サービスを行う企業。FTSEインターナショナルの子会社を含める場合は、FTSEグループ(英: FTSE Group)と呼ぶ。
ということで、株価指数(インデックス)の算出をしている会社です。
MSCIの同業ですね。
FTSE Global All Cap Indexとは?
FTSEがインデックスを計算している会社名であることがわかったところで、次に本題のFTSE Global All Cap Indexとはどんな指数なのでしょうか。
一つずつばらして解説致します。
まず、Global ですが、これは日本語でもグローバルということで、世界中とか、全世界、みたいな意味の言葉ですね。ですので、幅広い世界の国々を対象としているといった意味とお考え頂ければと思います。
次に、All Capです。これはAll Capで、セットです。
まず、Capからご説明しますが、これは時価総額を意味しています。時価総額は英語で、Market Capitalと呼びますが、略して、Market Cap(マーケット・キャップ)と呼ばれることもあります。
そして、時価総額が大きいもの、中くらいのもの、小さいものをそれぞれ、大型株、中型株、小型株と呼びますが、英語ではLarge Cap、Mid Cap、Small Capとなります。
All Capというのは、もうおわかりですね?
Largeも、Midも、Smallもすべて含まれているという意味になります。
「時価総額って何だっけ?」という方は、こちらの記事をご覧頂ければと思います。
そして、最後に、Index(インデックス)となるわけです。
ということで、FTSE Global All Cap Indexを一言で言うと、
世界の先進国や新興国など幅広い国を対象とし、かつ大型株から、中型株、小型株まですべてを対象とする株式インデックス
ということになります。TOPIX(東証株価指数)と同じ、、浮動株調整がされた時価総額ベースの株式インデックスです。
いちおうFTSEによる正式な説明を載せておきます。
The FTSE Global All Cap Index is a market-capitalisation weighted index representing the performance of the large, mid and small cap stocks globally. The index aggregate of around 8,000 stocks cover Developed and Emerging Markets and is suitable as the basis for investment products, such as funds, derivatives and exchange-traded funds.
FTSE Global All Cap Indexのこれまでの動きは?
過去5年間にわたる、FTSE Global All Cap Index指数の動きは以下のようになっています。
上のグラフおよび下の表にある通り、5年間で累計+55.5%のリターンとなっています。年率換算すると、9.2%ですね。
FTSE Global All Cap Indexの構成国は?
FTSE Global All Cap Indexの構成国は、先進国25ヶ国(Developed)、新興国23ヶ国(Emerging)の合計48ヶ国になります。
FTSE Global All Cap Indexの国別構成比率は?
国別の構成比率は、以下の表にある通りです。
ちょっと見づらくなってしまい申し訳ありませんが、右端の列が構成割合で、一番下にある米国が54.72%と過半を占めており、次に日本が8.13%、3位が英国で5.53%となっています。
FTSE Global All Cap Indexの構成上位10銘柄は?
構成銘柄数は7,900銘柄(2018年9月28日時点)となっています。
上位10銘柄を見てみると、以下の通り、アップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、JPモルガン、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アルファベット(グーグルの持株会社)、エクソンモービル、バークシャー・ハサウェイとすべてアメリカ企業になっています。
最後に
ということで、FTSE Global All Cap Indexという株式インデックスについてご紹介しました。
このFTSE Global All Cap Indexに連動するインデックス・ファンド/ETFを購入すると、それを買うだけで、先進国25ヶ国、新興国23ヶ国の合計48ヶ国、7,900銘柄に分散して投資することができるわけです。スゴイですよね。
投資信託/ETFを1本買うだけで、7,900もの株式に、幅広く分散して投資でき、しかも大型株から中型株、小型株まで、全世界のほとんどの上場株式が対象になっているわけです。