こんにちは!

株式会社ウェルスペントのファイナンシャルプランナー、横田健一です。

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2017年1月から、iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の対象者が拡大し、確定拠出年金への加入者がじわじわと増えてきています。

2018年3月末時点で、企業型確定拠出年金の加入者数が約648万人、個人型確定拠出年金の加入者数が約12万人ということで、合計すると約660万人の方が加入されていることになります(企業年金連合会のウェブサイトより)。

 

加入されている方は、どのくらいの利回りで運用できているのでしょうか。

 

確定拠出年金 運用利回り3.25% 17年度、R&I調べ

以下の記事は、本日の日経新聞の朝刊からです。

 

確定拠出年金 運用利回り3.25% 17年度、R&I調べ

2018/6/28付 日本経済新聞 朝刊

格付投資情報センター(R&I)が確定拠出年金(DC)の大手運用管理会社を対象に集計したところ、2017年度の平均運用利回りは3.25%となった。プラスの運用成績は16年度(3.16%)に続いて2年連続。日経平均株価が13%高となるなど同期間は国内外の株式相場が好調だったうえ、国内債券も相場が堅調だった。

DCは01年に導入された企業年…

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO32303120X20C18A6DTA000/

(ネットで公開されている部分だけ引用しているため、記事が途中で切れています)

 

ということで、2017年度の平均利回りは3.25%だったようです。

 

では、資産形成ハンドブックでオススメしている、インデックスファンドを利用して世界に幅広く投資していたらどうなっていたでしょうか。

 

次の記事で紹介しているパターン3で、

日本株式:先進国株式:新興国株式 = 1 : 8 : 1

として投資した場合の運用利回りを確認してみたいと思います。

世界の株式に幅広く投資する方法(2)~つみたてNISAの対象商品から商品を選ぶ~

 

「日本株式:先進国株式:新興国株式 = 1 : 8 : 1」で投資していたら?

まず日本株式インデックスファンドとして、TOPIXに連動する三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスF(三井住友アセットマネジメント)で確認してみます。

 

2017年3月末の基準価額が22,358円で、2018年3月末の基準価額が25,857円なので、2017年度の運用利回りは、

25,857 / 22,358 – 1 = 15.6%

となります。

 

 

次に、先進国株式インデックスファンドとして、MSCIコクサイに連動する野村 DC外国株式インデックスF・MSCI(野村アセットマネジメント)で確認してみます。

 

2017年3月末の基準価額が13,997円で、2018年3月末の基準価額が14,957円なので、2017年度の運用利回りは、

14,957 / 13,997 – 1 = 6.9%

となります。

 

最後に、新興国株式インデックスファンドとして、MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動するたわらノーロード新興国株式(アセットマネジメントOne)で確認してみます。

2017年3月末の基準価額が12,032円で、2018年3月末の基準価額が14,060円なので、2017年度の運用利回りは、

14,060 / 12,032 – 1 = 16.9%

となります。

 

 

これらのファンドを1 : 8 : 1の割合で保有していたとすると、ポートフォリオ全体の運用利回りとしては、

15.6% ✕ 0.1 + 6.9% ✕ 0.8 + 16.9% ✕ 0.1 = 8.8%

となります。

 

確定拠出年金の加入者の平均利回り3.25%を上回り、8.8%となりました!

 

確定拠出年金に加入されている方の商品選択としては、半分くらいが預金や保険などの元本確保型商品になっているようですから、この結果はある意味当然です。

 

ただ、この2017年度は8.8%と比較的好調な利回りとなりましたが、株式として平均的に期待される利回りである5%程度を下回ってしまう年や、リーマンショック級の暴落があれば何十パーセントのマイナス利回りとなってしまう可能性もあります。

 

ある1年といった比較的短い特定の期間の運用利回りを見て一喜一憂することに意味はありません。

確定拠出年金は、老後の生活費を積み立てていくための制度ですから、20年とか30年とか、そういった長期的な視点で運用していくことが重要です。

 

ということで、比較的シンプルで、長期的に世界全体の経済活動の恩恵を受けられるであろうアセット・アロケーションとして、以下の配分はオススメです。

 

日本株式:先進国株式:新興国株式 = 1 : 8 : 1

 

株価の乱高下を見ながら、途中で売ったり、買ったり、リバランスしたり、スイッチングしたり、そんなことは基本必要ありません。

持ち続けているだけで大丈夫です。

 

 

ちなみに、上記で、選んだ特定のファンドは特に意味はありません。

確定拠出年金に加入されている場合、「TOPIXに連動する日本株式インデックスファンド」というと1本しか選択肢はないと思います。ですので、ご自身で加入されている確定拠出年金の中で選択可能なインデックスファンドを選んで頂ければよいかと思います。

 

よろしければこちらの記事もご覧頂ければと思います。

確定拠出年金の利回りとアセットアロケーション(資産配分)大公開!(1/6)

長期投資で利回り5%程度を実現するためのオススメ投資信託(2018年11月)

日本債券インデックスファンドを買ってはいけない!少なくとも今は。(2018年7月)

 


皆様の資産形成の一助となれば幸いです。

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