以下の報道発表資料にある通り、金融庁が公的保険制度について解説するポータルサイトを開設しています。
公的保険制度を解説するポータルサイトの開設について(金融庁、令和4年3月11日)
実際のポータルサイトはこちらです。
以下の「はじめに」にありますが、日本では国民皆保険、国民皆年金ということで、原則として誰もが公的保険に加入しています。しかし、公的保険に加入していることをきちんと理解している方は多くないのが実状かと思います。
ケガや病気などの日常生活における様々なリスクに備えるための手段である保険には、大きく分けて公的保険と民間保険の2種類があります。国が運営する公的保険は原則として強制加入である一方、保険会社が運営する民間保険は任意加入となります。民間保険は公的保険を補完する面もあることから、公的保険の保障内容を理解したうえで、必要に応じた民間保険に加入することが重要です。
金融庁 公的保険ポータル 「はじめに」より
例えば公的医療保険の場合、病院に行ったら3割負担ということはご存知でも、高額療養費制度や、傷病手当金(会社員や公務員の方)までご存知の方、そして理解されている方はかなり少ない印象があります。
高額療養費制度や傷病手当金など、実際に自分の場合にはいくら給付されるのか、という具体的な金額まで確認しておくことがとても大切です。
こういった公的保険の給付内容を確認することなく、知らないまま、民間の保険に加入してしまうのは非常にもったいないお金の使い方になってしまう可能性があります(民間保険が不要だと言っているわけではなく、必要な保障内容を確認してから加入すべき、という考えです)。
今回のポータルサイトでは以下のような公的保険についての概要が掲載されており、詳細についてはそれぞれ個別にリンクが紹介されています。
- 公的医療保険
- 労災保険
- 公的年金(老齢年金/障害年金/遺族年金)
- 公的介護保険
- 自立支援医療
- 障害福祉サービス
- 雇用保険
社会人としては誰もが理解しておきたい基本的な内容です。
あまり理解していないかも、という方は一読されておくことを強くおすすめします。
なお、資産形成ハンドブックでも以下のような記事、動画でご説明していますので、よろしければ併せてご覧いただければと思います。
https://shisankeisei.jp/prepare-for-risk/