こんにちは!

株式会社ウェルスペントのファイナンシャルプランナー、横田健一です。


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もうすぐ退職金が出るぞ。せっかくだから何かで運用しなきゃ!

 

と思われる方は非常に多いのではないでしょうか。実は最近、こういったご相談が増えています。

 

しかし、資産運用について検討される前に、整理し、見える化しておくべきもっと重要なことがあると考えています。それは、

今後のお金今後の人生

についてです。

 

今回は、その手順についてご説明させて頂ければと思います。

 

1.今後もらえるお金と手元のお金について確認

まずは定年退職を目前に控え、今後もらえるお金について確認しましょう。

 

主なものとしては次の3つが考えられます。

  • 退職一時金(文字通り、いわゆる”退職金“です)
  • 企業年金確定給付企業年金確定拠出年金などです)
  • 公的年金(原則65歳から受け取れる、国民皆年金といわれる年金です)

 

お勤め先によっては退職一時金や企業年金がない場合もあると思いますが、公的年金はそれまできちんと保険料を納めていれば必ず受け取れるものですので、ねんきん定期便、もしくは日本年金機構に問い合わせるなどして、確認しましょう。

 

一方で、現時点で手元にあるお金も確認しましょう。

現預金、有価証券、生命保険契約、不動産(マイホームを含む)といった資産の合計がどのくらいで、住宅ローンなどの負債がどのくらいか、具体的な数字で確認しておきましょう。

 

特に不動産をお持ちの方は、具体的な評価額がわからない場合もあるかと思います。

そういった場合、ネットの不動産サイトなどで近隣類似物件を確認してだいたいの目安を確認できればいいと思いますし、難しい場合は不動産屋さんに相談してみるとよいでしょう。

 

2.ライフプラン(今後の人生の過ごし方)

次に定年後の過ごし方です。主なものとしては次のようなものがあるかと思います。

  • 働く(再雇用、転職、起業など)
  • 趣味・スポーツなど
  • 学び直し(生涯学習、大学などへの入り直しなど)
  • ボランティア

 

もちろんこれらは択一の選択ではなく、

  • ほどほどに働きながらも、趣味の時間を現役時代と比べて増やしていく
  • ボランティア中心に活動するけど、週1日だけは友人の会社を手伝う

など、どれか一つというわけではなく、様々な組み合わせが考えられます。

 

そして、このライフプランによって、今後のお金が大きく変わってきます。

  • 働き続けるので今後も勤労からの収入が見込める
  • 趣味のゴルフ三昧の生活を送りたいので、生活費は現役時代よりも上昇してしまう
  • 大学に入り直すので、それなりに授業料がかかる予定

などです。

 

3.社会保険(公的年金保険、公的医療保険)

ライフプランの部分が決まると、ある程度自動的に社会保険の部分が決まってきます。

 

働き続ける方は、

  • どこかに雇用されて厚生年金保険健康保険に加入し続ける
  • 自営業の場合は、(60歳以降)国民年金保険に任意加入するか、そして国民健康保険に加入、もしくは家族の被扶養者として健保に加入するか

などがあるかと思います。

 

なお、働かない場合は、一般的に自営業の場合と同様の選択肢かと思います。

配偶者やお子様の非扶養家族になれると、保険料負担が発生しませんので、かなり経済的にはメリットがあると思います。

 

4.今後の生活費は?

ライフプランと社会保険が明確になると、今後の生活費水準がだいたい把握できます(同時に税金も)。

 

  • 月に20万円くらいあれば十分生活していけそうなのか
  • 海外旅行などもできるだけ行きたいので、月に40万円くらい必要なのか

など、食費や水道光熱費などの基本生活費、住居費などに加えて、趣味娯楽費なども含めて年間の生活費がどのくらいになりそうか、確認しましょう。

そして、それを月額に換算するとどのくらいになるのか、確認してみましょう。

 

この時、お子様の教育費がまだ必要だったり、住宅ローンの残高が残っている場合には、そういった大きな支出についても確認しておきましょう。

 

5.今後の生活費は、今後もらえるお金と手元にあるお金で足りそうか?

ここまで確認できたら、もう少しです。

今後の生活費は、今後もらえるお金と、今、手元にあるお金でまかなうことができそうなのか、確認しましょう。

 

例えば、今後の生活費が20万円、公的年金の受給額も20万円ということであれば、今手元にあるお金に手を付けることなく、基本的には生活していけることになります。

 

仮に、手元に1500万円あったとすると、そのお金で何かあった時の医療費、介護費などにあてると考えればよいでしょう。

 

簡単なものでいいので、1年毎の収入と支出、金融資産残高などを紙に書き込んで整理していくことをおすすめします。

ライフプラン・シミュレーション

 

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回ご説明した考え方は、いわゆる”リタイアメントプランニング“と呼ばれるものの一部になります。

 

より本格的にには、医療や介護の費用/保障、相続や贈与、不動産活用(リバースモーゲージなど)など、もう少し幅広い観点から考えていくことになりますが、

 

さあ運用を始めよう!

 

と行動を起こす前に、少なくともこれまでご説明させて頂いた5つのポイントについては、ぜひ確認して頂ければと思います。

 

ここまで確認した上で、やっと実際に運用をしていくべきかどうか、を考えていくことになります。

 

現役時代から資産運用に慣れている方であれば、定年後もそのまま継続されればよいかと思いますが、それまでで資産運用の経験がほとんどない方が、

 

「退職金で資産運用デビュー!」

 

といった場合には、本当にリスクを取って運用する必要性がどこまであるのか、きちんと確認しておくことをおすすめします。

 

リスクを取るとしても、期待利回り4%くらいを目指すのか、期待利回り1%で十分なのか、といったことでそのリスクの取り方は大きく変わってきます。

 

くれぐれも「退職金1000万円全額で投資信託を一括購入!」などということがないように、気をつけて頂ければと思います。

 


皆様の資産形成の一助となれば幸いです。

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