資産形成ハンドブックでは、以下の記事でもご説明していますが、資産形成していく際にリターンを求めて投資する先としては、世界の株式に幅広く投資していくのがよいと考えています。
1本の投資信託で日本、先進国、新興国とすべてをカバーできればよいのですが、現在日本国内で販売されているものは、日本、先進国、新興国とそれぞれ独立したものの商品が充実しており、「特定の1本で全世界に投資!」というより、日本、先進国、新興国の3つを組み合わせて投資した方がコストが安くなるのが現状です。
そこで、それぞれの割合(浮動株基準時価総額ベース)がどのようになっているか、最新の状況を確認しておきたいと思います。
「そもそも時価総額って?」という方は、まず以下の記事に目を通して頂ければと思います。
2018年6月末における世界の株式時価総額
まずは3ヶ月前の、2018年6月末の状況です。
これを見ると、
日本:先進国:新興国 = 7.6 : 80.8 : 11.6 ~ 7 : 81 : 12
となっていることがわかります。
2018年9月末における世界の株式時価総額
次に、最新の2018年9月末の状況です。
これを見ると、
日本:先進国:新興国 = 7.6 : 81.4 : 11.1 ~ 8 : 81 : 11
となっていることがわかります。
もっとざっくりでよければ
日本:先進国:新興国 = 1 : 8 : 1
でよいでしょう。
直近の推移
2018年3月末以降の推移を見ると以下のグラフのようになっています。
日本と新興国が低下する一方(日本:8.0%→7.6%、新興国:12.2%→11.1%)、先進国(日本を除く)が上昇しています(79.8%→81.4%)が、これは主に好調な米国株によるものでしょう。
今後もこの傾向が続いていくのか、どこかで日本と新興国が盛り返していくのか、コツコツ積立投資を継続しながら見守っていきたいと思います。
日本、先進国(日本を除く)、新興国のすべてに投資していると、長期的にどこが好調で、どこが不調であったとしても、あまり気にならなくなってきます。
それが分散投資のいいところですね。
次回3ヶ月後をお楽しみに!