人生最大の買い物と言われる住宅。
新築か、中古か。
マンションか、一戸建てか。
など、事情はいろいろかと思いますが、
設備は何をつけようか
壁紙を選ばないと
間取りはどうしよう?(建てる場合)
と住宅本体についていろいろ検討して決めていくのはもちろんですが、それに加えて、
住宅ローンはどれがいい?
家具は何を買おうか
せっかくだから家電も買い替えておこうか
引越し業者はどこが安いかな
インターネットのプランはどうしようか、、、
などなど細かいことを挙げればキリがないほど、検討して決めていくべき項目があるかと思います。
そんな中、住宅ローンの金利はしっかり調査した上で選ばれていますでしょうか?
今日は住宅ローンの金利には徹底的にこだわって頂きたいというお話です。
住宅ローンを紹介されるがままに決めていませんか?
一般的に、住宅を購入する場合、まずお付き合いするのは不動産屋さんです。
どんな家を買おうかなぁ、ということで家を探すのが先です。
家を決める前に、住宅ローンの調査から入る方はごく少数派でしょう。
そうすると、不動産屋さんに行って、良さそうな家を探してもらいます。家が決まると不動産屋さんが
「住宅ローンの金融機関はもうお決まりですか?まだでしたら提携金融機関をご紹介しますので、早速仮審査を申し込みましょう!」
といった流れになるのが一般的なのではないでしょうか。
そのまま住宅ローンの金利を選ぶことに?
仮審査を申込み、そのまま審査が通ると、
具体的に金利を選びましょう!
という話になり、変動か、固定か、ミックスか(変動と固定や、10年と30年など、住宅ローンを2本以上の異なる条件のローンに分けて借りるタイプ)なんて話になり、そのまま目の前にある選択肢の中から決めてしまっているのではないでしょうか?
別の金融機関なら、0.1%低い金利で貸してくれるかもしれません!
そんな流れに水を差すわけではありませんが(いや差してるんですが)、別の金融機関を探したら0.1%でも金利の低い住宅ローンが見つかるかもしれません!(金利以外の条件はすべて同じと仮定します)
「せいぜい0.1%とかでしょ、、、」
と思った、アナタ!
住宅ローン金利の0.1%がいくらかお分かりですか?
住宅ローン金利の0.1%がいくらかお分かりですか?
住宅ローン金利の0.1%がいくらかお分かりですか?
思わず、3回も聞いてしましました。
住宅ローンを3000万円借りた場合
住宅ローンを3000万円、返済期間30年間で借りた場合、借入金利が0.6%と0.5%では、総返済額がいくらくらい違うと思いますか?
(少し考えてみてください)
(少し計算してみてください)
では、行きます。
住宅ローンを3000万円、返済期間30年間で借りた場合、借入金利が0.6%だと総返済額は
32,788,274円
となります。
一方、住宅ローンを3000万円、返済期間30年間で借りた場合、借入金利が0.5%だと総返済額は
32,312,288円
となります。
つまり、住宅ローン金利が0.1%違うだけで
32,788,274円 ー 32,312,288円 = 475,986円
と50万円弱も総返済額が変わってくるわけです。0.2%違ったら、100万円近くなります!
日々の買い物で「ポイントが1%も付く!」とせっせとポイントを貯めるよりも、多少の手間暇をかけても0.1%でも安い住宅ローンを探した方が、家計にとってよほど効率的だと思いませんか?
1000円の買い物で1%のポイントは10円です。金利が0.1%低い住宅ローンを見つけられたら、1000円の買い物4万7598回分のポイントと同じ金額節約できるわけです。
1回あたり1万円の買い物だとしても、4759回分のポイント相当です。
1万円の買い物が4759回ということは、4759万円分を何かしら購入しているわけで、食料品でも衣料でもいいのですが、ほとんど一生分くらいの金額になるのではないでしょうか。
以下のざっくり試算では、20歳以降90歳までの食費が4602万円でしたので、近いですね。
人生のお金の配分:人生で自由に使えるお金は2億円。有意義にお金を使っていますか?
ほぼ一生分の食費に対してポイント1%を常にもらえるようひと手間かけ続けることと、0.1%金利が低い住宅ローンを探すことがほぼ同じ効果があるとしたら、後者の方がラクだと思いませんか?
ちなみに、この金利の節約額ですが、ざっくりであれば次の式で計算できます。
借入総額 ✕ 返済年数 ✕ 金利差 ÷ 2
上の例に当てはめてみると、
借入総額 ✕ 返済年数 ✕ 金利差 ÷ 2
= 3000万円 ✕ 30年 ✕ (0.6%ー0.5%) ÷ 2
= 450,000円
となりますので、正確に計算した475,986円とは少しずれるものの、大まかな目安としては悪くありません。
(ちなみに、正確な数字より必ず低めに出ますので、ざっくり計算式で計算したものより5~10%程度多めだと思っておくと、より精度が上がります)
住宅ローン金利0.1%の破壊力をご理解頂けましたでしょうか?
マイホームを購入される時、住宅ローンの金利には徹底的にこだわりましょう!
借り換える場合も基本的に同じ話になりますので、参考にして頂ければと思います。