本記事の解説動画(YouTube)です。
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資産形成ハンドブックでは、以下の記事でもご説明していますが、資産形成していく際にリターンを求めて投資する先としては、世界の株式に幅広く投資していくのがよいと考えています。
一般的に、世界の投資対象を地域の観点で分類する際には、日本、先進国、新興国といった形で整理されることが多いのが現状です。
そこで、日本、先進国、新興国のそれぞれの株式に投資することを念頭に、それぞれの割合(浮動株基準時価総額ベース)がどのようになっているか、最新の状況を確認しておきたいと思います。
「そもそも時価総額って?」という方は、まず以下の記事に目を通して頂ければと思います。
2020年12月末における世界の株式時価総額
まずは3ヶ月前の、2020年12月末の状況です。
これを見ると、
日本(Japan):先進国(Kokusai):新興国(Emerging Markets) = 6.8 : 79.9 : 13.3 ~ 7 : 80 : 13
となっていることがわかります。
2021年3月末における世界の株式時価総額
次に、最新の2021年3月末の状況です。
これを見ると、
日本(Japan):先進国(Kokusai):新興国(Emerging Markets) = 6.5 : 80.4 : 13.0 ~ 7 : 80 : 13
となっていることがわかります。
日本と新興国の割合が低下し、先進国が上昇していることが分かります。
ちなみに、もっとざっくりでよければ
日本:先進国:新興国 = 1 : 8 : 1
になりますが、日本と新興国は実際には約2倍なので、同じ割合とするのはさすがにざっくりすぎるかもしれません、、、
銘柄数は全体で2,982銘柄から2,978銘柄へと、前回と比較して4銘柄減少(日本 変わらず、先進国 +1、新興国 -5)しています。
それでも合計2,978銘柄となっており、これだけ幅広く分散投資できれば十分ですね!
今なら1本の投資信託で、このように3,000銘柄近くに手軽に分散して投資することが可能です(投資信託によっては約9,000銘柄のものも)。
本当にいい時代になりました!
MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)の構成銘柄トップ10
日本、先進国、新興国をすべて合わせたMSCI ACWI(オールカントリーワールドインデックス)の構成銘柄上位10銘柄は以下の通りです。
以下の3ヶ月前と比べると
- JP MORGAN CHASE が新しく9位に登場した一方、ALIBABAが抜けた
- 全体的に上昇している中、TESLAの時価総額(Float Adj Mkt Cap)が減少し順位を下げ、ALPHABET C や TAIWAN SEMICONDUCTORなどが上昇
- 上位10社の時価総額(Float Adj Mkt Cap)合計は約8.8兆ドルから、9兆ドル弱へと微増したこと
がわかります。
2021年3月末までのMSCI浮動株基準時価総額の推移
2018年3月末以降の推移を四半期ごとに見ると以下のグラフのようになっています。
こうして見ると、2018年3月時点では日本は8%でしたが、2021年3月時点では6.5%と存在感の低下が目立っていますね。
基本は時価総額の変動に任せて時価総額ベースで保有していればよいと思いますが、この記事を読まれている方でお仕事をされている方は、ほとんどの方が日本でお仕事をされ、日本円を稼いでいる方かと思います。
そういった方は、以下の記事で紹介したような考え方で、保有されている金融資産はあえて日本以外を少し多めに、というのも一つの考え方になります(ちなみに、「日本人だから日本株式だけに投資する」というのはオススメ致しません!)。
日本経済の成長が期待しづらい中、自分の時間を使って働く収入も(各個人で事情は異なると思いますが、一般論で言えば)増加が見込みづらいかと思いますので、せめて自分のお金には海外で働いてもらうことで全世界並みの成長を享受していきたいところです。
また時価総額の絶対水準をグラフにすると次のようになります。
12月末の約59.2兆ドルから4%ほど増加し、3月末には約61.9兆ドルへと増加していることがわかります。
昨年3月頃に大きく下がる局面はありましたが、その後は一本調子で上昇基調が続いています。
(もちろん個別銘柄で見れば、勝者、敗者の優劣はいろいろだと思います。それが事前に予測できればいいのですが、それは難しい、だからこその分散投資です!)
2020年の実績リターンについては以下の動画および記事で確認していますので、よろしければこちらもご覧いただければと思います。
アセットアロケーションに正解はない、と言われることもありますが、資産形成ハンドブックでは、
全世界の株式を時価総額ベースで保有する
というのが基本的な考え方になると考えています。
ご参考となれば幸いです。