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一般的なフツーの人が資産形成の一環で長期投資している場合、買ったり、売ったりとと取引を頻繁に行う必要はなく、基本的には、
バイ・アンド・ホールド(ただひたすら保有を継続)
だと考えています(資産形成期の方は、積立投資を継続になるかと思います)。
これはつみたてNISA口座はもちろん、企業型確定拠出年金、iDeCo(個人型確定拠出年金)、そして特定口座であっても同じことです。
もちろん長い人生、途中で何があるかわかりませんから、ライフイベントに応じてお金を使うことになった場合は、躊躇なく取り崩して使っていくことが重要であることは大前提だと考えています。
さて、前置きが長くなりましたが、2020年のアセットクラス別のリターン(運用利回り)を確認してみたいと思います。
なお、2019年のリターンについては以下の記事をご覧いただければと思います。
2020年のリターンの定義
今回、リターンを計算するにあたっては、以下のように計算しています。
2020年のリターン
= 2020年最終営業日の投資信託の基準価額 / 2019年最終営業日の投資信託の基準価額 – 1
そして、実際にデータを利用した投資信託としては、eMAXISシリーズ(三菱UFJ国際投信株式会社) を使わせて頂きました。
一般的に期待されているリターンの水準は?
実際の結果を確認する前に、一般的に期待されているリターンの水準を確認しておきたいと思います。
一般的に、実績ではなく、今後のリターンの予想を公表している会社はほとんどないのですが、JPモルガン・アセット・マネジメントは以下のような形で期待リターン予想を公表しています。
なお、これは今後1年間のリターン予想ではなく、今後10~15年にわたっての年率リターンの予想になっていることにご注意ください。
さて、見て頂くとおわかりになると思いますが、株式で3.4~5.8%程度、債券で0.3~3.8%程度となっています。いずれも新興国が高めになっていますね。
このデータについて詳しく確認されたい方は以下の記事をご覧頂ければと思います。
【2021年版】60資産の今後10~15年の期待リターン超長期予想:日本大型株式は5.10%、先進国株式は3.40%、新興国株式は5.80%、世界株式は3.70%!
2020年のアセットクラス別実績リターン(運用利回り)
では、いよいよ2020年(2019年末から2020年末までの1年間)のリターン実績を確認したいと思います。
次の表をご覧ください。
見るべき数字は1つしかありませんので、難しい表ではないと思いますが、左からアセットクラス、2020年のリターン、そして実際にリターンの計算に使用した投資信託となっています。
アセットクラスについては、株式、債券、REIT(不動産)について、日本、先進国(日本を除く)、新興国といった国ごとにわけたもの(ただし、新興国REIT(不動産)はなし)、そして、これら8つの資産を均等(12.5%ずつ)に保有した場合の8資産バランス、さらに時価総額ベースで世界の株式市場の過半を占める米国株式、また日本、先進国、新興国を時価総額通りに保有した場合の全世界株式、と合計11のアセットクラスを取り上げています。
このリターンをグラフにすると次のようになります。
トップ3は、米国株式、先進国株式、全世界株式でいずれも9~10%程度となっており、昨年に続いて2020年も株式のリターンは全体的によかったということになります。
株式と先進国債券はプラスのリターンを確保していますが、先進国以外の債券や、REIT(不動産)はマイナスのリターンになっています。特にREIT(不動産)は二桁のマイナスリターンですね。
一方、8資産バランスは債券やREIT(不動産)の影響もあるため、結果的には+1.0%となっています。
1年毎のリターンについて一喜一憂する必要はありませんので、今年はこんなもんだったのか、という程度に見ていただければと思います。
大切なのは、長期のライフプランニングと、そのライフプランに応じて、必要な時に必要なお金を準備して使っていくことです(マーケットを逐一ウォッチしながら売買することではありません!)。
ということで、本日は2020年のアセットクラス別の実績リターンを確認しました。
なお、実際に投資を行う場合のアセットクラスとしては、全世界株式を中心に保有していくことをおすすめします。