こんにちは!

株式会社ウェルスペントのファイナンシャルプランナー、横田健一です。

初の著書「新しいNISA かんたん最強のお金づくり」(河出書房新社、2023年6月)が発売になりました!10刷21,500部です!


資産形成ハンドブックYouTube配信始めています!ぜひチャンネル登録をお願いします!


profit-loss

 

このブログをお読みの方の中には、株式投資をされている方も多いのではないかと思います。

ということで、株式投資をされている方にお伺いしたいのですが、

 

株式投資の損益を正しく把握できていますでしょうか?

 

証券口座で損益状況を確認してみると、、、

証券口座で損益状況を確認してみると、おそらく次のような表示になっているのではないかと思います。

 

equity-total-return

 

このような画面を見て、一喜一憂されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

この表示を解釈すると、現在、ABC株式会社の株式を持っていて、評価は160,000円、損益は-10,000円ということかと思います。

もし、実際に持っている株式数が100株ということであれば、現在の株価は1600円ということですね。

 

ここで改めて確認して頂きたいのですが、株式投資のリターン(儲け)は、値上がり益(キャピタルゲイン)だけでしょうか?

 

株式投資のリターンは、キャピタルゲインとインカムゲイン

もう言うまでもないことかもしれませんが、株式投資のリターンは、基本的に、

値上がり益(キャピタルゲイン)配当金(インカムゲイン)

の2つがあります。

 

上の株式は購入したばかりで一度も配当金を受け取ったことがないのであれば、実際には次のような意味ですから特に誤解はないかと思います。

 

equity-total-return

 

しかし、実際には、購入してから10年が経過しており、1株あたり年間50円の配当金をすでに10回受け取っている状態かもしれません。そうだとすると、次のような損益状況になるはずです。

 

 

こうなるとだいぶ印象が変わるのではないでしょうか。キャピタルゲインの方は10,000円の損失になっていますが、インカムゲインで通算で50,000円受け取っているのであれば、通算損益は+40,000円になりますから、決して悪くない損益状況と言えるのではないでしょうか。

 

みなさんは、これまでのすべてのインカムゲインも含めて、株式投資の損益を正しく把握できていますでしょうか?

 

投資信託についてはトータルリターンの通知制度が導入されましたが、、、

株式については、このように、投資を始めてからの通算損益を正確に把握するのがなかなかやっかいな状況となっています。

 

一方、投資信託については、2014年12月1日にトータルリターンの通知制度が開始され、顧客ごと・銘柄ごとのトータルリターンについて年 1 回以上通知することが義務化されました。

 

もちろんトータルリターンが通知されるようになったのはいいことなのですが、実際に通知される方法としては、

  • 書面であったり
  • 口座にログインして探しに行くとトータルリターン通知専用の報告書が提供されている

といったことが多いのではないかと思います。

 

金融資産の状況を普段チェックする際には、パソコンでログインした時の画面やスマホアプリの画面という方も多くなってきていると思いますので、そのように普段から使っている画面でトータルリターンが当たり前のように表示されるようになるとよいのではないかと考えています。

 

 

受け取った配当金の総額を正確に記憶しているという方はほとんどいらっしゃらないと思います(少なくとも筆者はまったく覚えていません)。

 

証券口座に表示されている現時点のキャピタルゲインだけをもって、通算の損益状況と錯覚してしまわないように注意して頂ければと思います。

 

(その点、分配金の出ない投資信託であれば、トータルリターン=キャピタルゲイン、となりますから、わかりやすいですね)

 


皆様の資産形成の一助となれば幸いです。

初の著書「新しいNISA かんたん最強のお金づくり」(河出書房新社、2023年6月)が発売になりました!

資産形成ハンドブックYouTube配信始めています!ぜひチャンネル登録をお願いします!

資産形成ハンドブック(PDF版、冊子版)配布中です!

ブログをメールで購読できます。

弊社ではFPサービス(家計の個別相談など)を提供しております。

お問合わせはこちらからお待ちしております。