人生100年時代という言葉が流行し、LIFE SHIFTではマルチステージ人生という考え方も紹介されていますが、ざっくり言えば、人生の前半は働いて、後半は少しゆっくりする、というライフスタイルが根本的に変わることはないと考えています。
そんな意味で、人生後半はセカンドライフと呼ばれているわけですが、日本生命保険がセカンドライフに関する意識調査を発表していますので、本日はその結果を確認していきたいと思います。
調査概要
- 調査期間 2018年8月1日(水)~8月12日(日)
- 調査方法 インターネットアンケート
- 回答者数 7,473名(男性:3,905名、女性:3,568名)
回答者の年代別男女別の内訳は以下のようになっています。40代、50代の方で過半を占めているようです。
何歳まで働き続けたいと思いますか?(回答者数:6,133名)
全体としては、64歳までと、それ以降で概ね半々といったところでしょうか。
ただ、若い20代、30代の方は早めに働くのをやめたい方が多いようです。
ゆとりあるセカンドライフに必要な生活費(1ヵ月あたり)は、いくらくらいだと思いますか?
単身者で22.9万円、夫婦で27.6万円となっています。
夫婦の場合では60代の方の回答が30.1万円と明らかに高くなっています。若い世代の方はセカンドライフと言われてもほとんど実感がないと思いますが、60代の方は、回答がかなり分散しており、現在の生活水準を基本的には維持したいということで、実際の生活費を反映しているのかもしれませんね。
セカンドライフをスタートする時までに、貯めておきたい金額はいくらくらいですか?現時点でどれくらい達成出来ていますか?
貯めておきたい金額の平均は2880万円ということで、いわゆる老後資金3000万円という数字に近い結果になっています(たまたまだと思いますが)。
5000万円以上と回答された方が6%いらっしゃる一方で、1000万円未満と回答された方が25.4%と4人に1人となっていますので、それほど必要ないと考えていらっしゃる方もけっこういらっしゃるようです。
いつも言っていますが、こればかりは平均値を見たところで意味がありません。あくまで、現在のご自分の生活水準を考慮して、実際に必要となるであろう金額を試算してみることが大切です。
セカンドライフの資金を貯めるためにどのようなことをやっていますか?※複数回答可(回答者数:5,146名)
「預貯金」、「保険(貯蓄型)・年金」がツートップで、全体の7割近くを占めています。
続いて、資産運用、NISA、iDeCoと証券系が来ており、合計すると23.2%ほどになっています。(つみたて)NISAやiDeCoは若い世代の方こそ、もっと積極的に利用して頂くのがよいと思いますが、利用率はまだ低そうですね。
セカンドライフでやりたいことは何ですか?
やはり旅行の人気が高いようで、国内、海外を合わせると26.8%となっています。旅行は、それなりにお金がかかるでしょうから、時間がたっぷりあるセカンドライフで思う存分旅行を楽しむとなると、お金は必要そうですね。
セカンドライフで不安に感じていることは何ですか?※複数回答可(回答者数:6,748名)
60代、70代の方の不安は、「自分の健康・病気」、「家族の健康・病気」ということで、やはり体のことが最も不安に感じていらっしゃるようです。若い時から、しっかり体を作っておくことが大切ですね。
(膝蓋骨骨折している場合ではありませんね、リハビリがんばります、、、)
ということで、セカンドライフに関する意識調査でした。
このような結果で平均の数字がひとり歩きしてしまいがちですが、お金の金額など、ご自分の数字を確認して、自分で計算してみることが大切です。
2880万円!という数字に踊らされることのないよう、自分の頭で考えて、判断していきましょう!
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皆様の資産形成の一助となれば幸いです。
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