1980年代から2000年前後に生まれたミレニアル世代。生まれた時からインターネットが当たり前で、デジタル化された生活に慣れ親しんでいる(デジタルネイティブ)世代です。
そんなミレニアル世代ですが、日本のミレニアル世代の方たちは仕事や働き方、お金についてどんな価値観をもっているのでしょうか。
ミレニアル世代およびその親世代を対象とした「仕事・働き方」に関する意識・実態調査(ジャパンネット銀行)の結果を確認していきます。
調査概要
<調査概要>
・調査期間:2018年6月25日~6月26日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:
ミレニアル世代…18~25歳 有職者男女300名(性別均等割付)
親世代…18~25歳の子どもを持つ40~59歳 有職者男女300名(性別均等割付)
この調査では、ミレニアル世代(今回の対象は18~25歳)と、その親世代として18~25歳の子供を持つ40~59歳の男女を対象に調査が行われています。
ミレニアル世代はいろいろな会社で経験を積みたい!
「いろいろな会社で経験を積む」と「1つの会社で長く働く」では、どちらが目指す働き方ですか?という質問では、ミレニアル世代の方が「いろいろな会社で経験を積む」を選んだ人が、親世代より15%ほど高い結果となっています。
いろいろな経験を積んでみたいと考えているミレニアル世代が多いようです。
ただし、ミレニアル世代でも「1つの会社で長く働く」を選んだ方が60%となっていますので、「いろいろな経験」派もまだ過半数には至っていないようです。
ちなみに、以下のようなコメントがあったようです。
「ひとつの会社だと固定観念にとらわれてしまい限定的な経験しか身につかないから」(25歳・男性)
「さまざまな職場を経験したほうが、視野が広がり、自分のやりたいことや合っていることがわかると思う」(24歳・女性)
ミレニアル世代は副業意識が高い
副業をしたことがあったり、してみたいと考えているミレニアル世代は70%に上るようです。
親世代も57%ということで、社会的な背景もあるかと思いますが、それでもミレニアル世代の70%というのはかなり高い印象があります。
ミレニアル世代にはスラッシュキャリアが当たり前?
みなさん、スラッシュキャリアという言葉をご存知ですか?
※スラッシュキャリア:職業を1つに限定せず、複数の仕事・活動を掛け持ちしながら、多方面で仕事をする働き方のこと。SNSなどにおいて、複数の肩書を「/(スラッシュ)」でつないで表す様子から「スラッシュキャリア」と呼ばれている。
という意味だそうです。
今後は、スラッシュキャリアが広まっていくと考えるミレニアル世代の方が7割弱ほどいるようです。
まさに働き方改革ですが、企業の側もこういった対応がますます求められることになりそうですね。
ミレニアル世代は仕事において、収入よりも重視しているコトがある
6割弱のミレニアル世代の方が、仕事において収入よりも重視しているコトがあるようです。
具体的には、以下のように、自分が好きなコト、働きやすい環境といった点を重視しているようです。
「自分が好きなことを仕事にできる・活かせること」(48%)
「残業がない/少ないこと」(38%)
「会社の人間関係が良好であること」(36%)
最後に
ミレニアル世代の方は、仕事や働き方、お金について、その親世代とは異なる考え、価値観を持っているようです。
ミレニアル世代に限らず、いつの時代も、親世代と子世代では社会背景、経済環境などが異なり、考えや価値観も変わっていて当たり前だと思います。
そしてお金に対する考え方、つきあい方も変わってくるのではないかと思います。
いつの時代であっても、より幸せな人生を送れるよう、お金と上手につきあっていく、というのは変わらないのではないでしょうか。
資産形成ハンドブックでは、皆様のそんなお手伝いができればと考えております。