3年連続で路線価が上昇しているのは、以下の記事でお伝えした通りですが、では実際にご自宅の路線価を確認するにはどのようにすればよいのでしょうか。
路線価を確認する具体的な方法をご説明していきます。
路線価を確認する住所を確認
まず路線価を確認したい住所を確認しましょう。
ご自宅の場合はもちろんご存知だと思いますが、今回は例として、記事で取り上げられていた「東京・銀座の文具店「鳩居堂」前」の路線価を確認してみることにします。
東京・銀座の文具店「鳩居堂」前は1平方メートルあたり4432万円で、33年連続で全国最高額だった。
朝日新聞デジタルより引用
鳩居堂のウェブサイトによると、
東京都中央区銀座5-7-4
となっていますので、こちらの路線価を確認してみます。
路線価のページへ
まず国税庁の路線価のページへ行きましょう。
Google等の検索エンジンで路線価と入力してトップに出てくるリンクから行くか、こちらのリンク http://www.rosenka.nta.go.jp/ から直接国税庁の路線価のページに行きます。
すると次のような画面になるはずです。
東京都中央区銀座5-7-4を探す
次に探している住所の路線価を実際に探していきます。
路線価のトップページで、下にスクロールしていくと管轄国税局別に都道府県が列挙されています。
日本地図のところからクリックしてもいいですし、こちらの列挙されているリストからクリックしてもいいですが、いずれにしても「東京都」をクリックします。
すると、「東京都 財産評価基準書目次」というページにたどり着くと思います。
そこで、「路線価図」をクリックします。
すると、特別区の23区と、それ以外の市区がリストになっていますので、今回は「中央区」をクリックします。
すると、さらに地名が列挙されています。今回は「銀座5-7-4」ですので、まず「銀座5」を探します。
「銀座5」には、路線価図ページ番号として、「18007」、「18008」、「18012」と3つのページがあるようです。
どれに含まれているかわかりませんので、とりあえず、最初の「18007」をクリックしてみましょう。
すると、PDFファイルが開き、路線価が記載されたマップが出てきます。
赤で囲ったように「銀座5丁目」はあるのですが、「銀座5-7」はなさそうです。
左側に「接続図」というのがありますので、そこで、今度はお隣の「18008」をクリックしてみましょう。
すると、今度は「銀座5丁目」という表記が左下あたりにありました。
よく見ると、「⑦」という記載もあり、これが「銀座5丁目-7」を示しています。
では、図を拡大してみます。
すると、「鳩居堂」という文字があり、すぐ脇に「44,320A」という記載があります。
路線価の定義
上の画像で、左側の「接続図」の下に、路線価の説明が書いてあります。
路線価は1平方メートル当たりの価額を千円単位で表示しています。
とのことですので、銀座5-7の鳩居堂前にある「44,320A」は、1平方メートルあたり、44,320千円、つまり、4432万円であることがわかります。
報道の通り、鳩居堂前の路線価が1平方メートルあたり4432万円であることが確認できました!
ちなみに、「44,320A」の末尾についているアルファベットの「A」というのは路線価図の説明にありますが、借地権割合を示しています。
アルファベットによって、次のような借地権割合を示しています。
最後に
本日は、路線価の調べ方についてご説明しました。
ニュースなどで土地が上がってるらしいよ、下がってるらしいよ、なんて報道を目にすることはあると思いますが、なかなかご自分の自宅の評価額がどうなっているのかまでチェックされている方は少ないかもしれません。
不動産は土地と建物に別れますが、今回は土地の代表的な価格の1つである路線価の確認方法をご説明しました。
路線価は、一般的には、土地取引の指標とされている公示価格の8割程度と言われていますが、実際の取引価格は必ずしも公示価格通りとも言えません。
あくまで時間の経過とともに、上がっているのか、下がっているのか、その変化率はどのくらいか、といった目安として捉えておくのがよいかと思います。
ということで、ご自宅をお持ちの方は、ぜひ一度、ご自宅の路線価をチェックされてみてはいかがでしょうか。
皆様の資産形成の一助となれば幸いです。
お問い合わせはこちらからお待ちしております。