こんにちは!

株式会社ウェルスペントのファイナンシャルプランナー、横田健一です。

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なかなか10年後、20年後の自分を想像することは難しいですが、人生の先輩から話を聞くことで、自分の将来についてある程度事前に想像力を高めておくことは可能でしょう。

 

本日は、アラウンド70歳(団塊世代)の方を対象にした実態調査から、アラウンド70歳のカラダの実態、ココロの実態、そして、50歳の時の自分へのアドバイスを確認していきます。

 

調査概要

キューサイ株式会社「100歳まで楽しく歩こうプロジェクト」による「アラウンド70歳(団塊世代)実態調査」を参考にさせて頂きます。

 

【調査概要】
・調査時期:2018年3月28日(水)~4月2日(月)
・調査地域:全国
・調査方法:WEB調査
・調査主体:キューサイ株式会社「100歳まで楽しく歩こうプロジェクト」
・調査実施:株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント
・調査対象:68~72歳の男女200名

 

アラウンド70歳の実態 カラダ編

『今後の人生において不安なこと』は、男女ともに65%以上の方が「自分や家族の健康」と回答されたようです。

 

そして女性よりも男性がより回答した項目としては

  • 生活費など経済的なこと(男性50%、女性41%)」
  • 配偶者に先立たれた後の生活(男性38%、女性32%)」
  • 今後の住まい(男性28%、女性25%)」

など現実的な生活に対するものだったとのこと。

 

一方、男性よりも女性がより回答した項目は、

  • 楽しみや生き甲斐を無くすこと(男性23%、女性36%)」
  • 頼れる人がいなく孤独な暮らしになること(男性19%、女性34%)」

など精神面に関するものが多かったようです。

 

また、「現在感じている健康上の不調」は、

  • 1位:体力の低下、疲れやすい(男性52%、女性44%)
  • 2位:肩こり・腰痛・関節痛(男性41%、女性34%)

となっています。

 

以下のグラフを見るとわかりやすいですが、全般的には男性の回答が高くなっており、男性の方が不調を感じているようです。

 

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「アラウンド70歳(団塊世代)実態調査」人生100年時代 【キューサイ調べ】より引用

 

また、男女で大きく差が出ている項目は、高血圧(男性36%、女性17%)や、骨密度の低下、骨粗鬆症(男性5%、女性16%)などとなっています。

 

なお、男性はカラダに不調を感じているものの、健康維持のために運動を行っている割合は、女性の8割に対して男性は6割と、女性ほどには運動をしていないようです。

 

このような結果を見ると、健康維持のための運動は若いうちから習慣にしておくのが大切かもしれませんね。

 

アラウンド70歳の実態 ココロ編

カラダ編に続いてココロ編ということで、「気持ちの面で普段心がけていること」については以下のような回答になっています。

 

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「アラウンド70歳(団塊世代)実態調査」人生100年時代 【キューサイ調べ】より引用

 

男女ともに、「楽しみを見つける、興味をもつ」が1位となっています。

 

全般的な傾向は男女ともに同じように見えますが、「がんばる」「新しいことに挑戦する」の2つに関しては、女性の回答に対して男性の回答がかなり低くなっています。

男性は、70歳くらいになると、がんばったり、新しいことに挑戦しようという気力が低下してくるのかもしれません。

 

また、「今後チャレンジしたい趣味」については以下の通りです。

 

https://shisankeisei.jp/wp-content/uploads/2018/06/20180606-message-from-around-70-year-old-people-3.png

「アラウンド70歳(団塊世代)実態調査」人生100年時代 【キューサイ調べ】より引用

 

男女ともにパソコン、インターネットがトップとなっています。

 

それ以外の項目としては、チームプレーのスポーツなどではなく、個人もしくは少人数のグループで、自分たちのペースで取り組むことが可能な活動が多くなっているようです。

 

 

アラウンド70歳のリアルボイス 息子・娘世代へアドバイス

最後に、『50歳の時の自分に声をかけるとしたら、どのようなアドバイスがしたいか』という質問では、「1位:しっかり貯蓄、2位:無理をしない、3位:何事にもチャレンジ」という結果になっています。

 

もし20年前に戻ることができたら、「こんなことやあんなことをしていただろうなぁ」「こうしておけばよかった」と考えることはできますが、「20年後を想像しながら、その時に備えて今からこうしておこう」というのはなかなか難しいのではないでしょうか。

 

そういう意味では、現在のアラウンド70歳の方の生の声というのは、今後アラウンド70歳を迎えるすべての人たちにとって、とても有益な情報だと思います。

 

1位:しっかり貯蓄
「お金は大切。生活設計きちんとしよう」(70歳/女性)
「お金は貯めるに越したことはない」(70歳/女性)
「無駄遣いせず貯蓄に励め。酒、煙草は控え目にしなさい」(70歳/男性)

2位:無理をしない
「無理はしないこと。体壊すよ。休みの時はきちんと休んで」(70歳/女性)
「一人で必死になるな。もっと肩の力を抜いたらどうだ」(68歳/男性)
「無理はするな。ストレスを溜め込まないように」(71歳/男性)

3位:何事にもチャレンジ
「今の若いうちにしておきたいことをしたらいいよ。これからの人生で今が一番若いんだよ」(72歳/女性)
「もう年だからと何もしないのはもったいないよ。趣味を持ちなさい。まだまだ冒険できる年齢なんだから」(69歳/女性)
「冒険して他人と違うことをせよ。オンリーワンを目指せ」(68歳/男性)

 

「アラウンド70歳(団塊世代)実態調査」人生100年時代 【キューサイ調べ】より引用

 

お金自体が目的ということはないと思いますが、やはりあるに越したことはない、というのが正直なところなのだと思います。

 

「後先考えずに使っていたら、年金受給時点で資産はほとんどなかった」

 

なんてのは困りますし、一方で、

 

「節約を頑張りすぎて、70歳の頃には使い切れないほど貯まってしまった!」

 

というのも、必ずしもバランスの良いお金との付き合い方だとは思えません。

 

人生の使いたい時にほどほどに使いたい金額がきちんと用意できるよう、長期的な人生設計をしながら、お金のプランも考えていくのがよいのではないでしょうか。

 


皆様の資産形成の一助となれば幸いです。

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