フツーの人にフツーの資産形成を!

ライフプラン・シミュレーション(収支推移表&資産残高一覧推移表)をやってみる

life-planning-simulation

 

これまで、収入支出資産、それからライフイベントと確認してきました。

 

準備は整いましたので、簡易版ではありますが、いよいよライフプランシミュレーションをやってみましょう!

 

基本編をまだ読まれていない方は、こちらを先にお読み頂ければと思います。

基本編 ライフプラン・シミュレーション

 

以下のワークシートを使いますので、ダウンロードして、印刷し、お手元にご用意ください。記入例も用意してありますので、参考にして頂ければと思います。

ワークシート ライフプラン・シミュレーション

ワークシート ライフプラン・シミュレーション 記入例

 

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では、早速始めていきます。

ワークシート ライフプラン・シミュレーション」を準備して頂ければと思います。

 

最初に、西暦でも和暦でもどちらでも構いませんが、年を記入してください。ここではちょうど10年分記入できるようにしてあります。

 

また、数字はすべて万円単位で記入していくとわかりやすいかと思います。

人生のお金の話ですので、1円単位とか、細かい単位で計算する必要はありません。

ざっくり万円単位で計算してみましょう。

 

手取り収入を記入する

まずは、上段の手取り収入の記入から始めていきます。

 

ご家族で収入のある方の名前を書いて、収入の種類を書いてください。

シングルの方はお一人、ご夫婦の方はお二人、親御さんと同一家計の方は親御さんの名前も書いてください。

 

そして、収入の種類には、

  • 一般的にお仕事をされている場合は勤労
  • 年金を受給されている方は年金

と書きましょう。その他、株式配当や不動産などの場合は、それぞれ配当不動産など、わかるように書いて頂ければと思います。

 

収入状況を確認するで確認した収入の数字を書いていきましょう。基本的には手取り収入の数字を書いていきます(社会保険料、税金、各種控除項目、費用などをすべて差し引いた後の数字)。

 

このライフプラン・シミュレーションでは、今後10年間にわたるシミュレーションを行うことにしていますが、将来の収入は予想できるのであればその数字を、わからなければ現在の水準をそのまま同じ数字で記入して頂ければ結構です。

 

支出を記入する

次に、支出です。

こちらも支出状況を確認するで確認した支出の数字を書いていきましょう。

支出については、タイミングによって数字が変わってくる場合があるので注意が必要です。

 

住居費は、持ち家の方であれば、住宅ローンの返済が完了するとその後は大きく下がることになりますし、賃貸の方も引っ越しなどが予定されている場合は、それに応じた数字を書いていきましょう。

 

生命保険料については、支払期間があるものや、更新のタイミングで保険料が変更になることがありますので、わかっている範囲で記入していきましょう。

 

そして、教育費は、保育園/幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、そして公立か私立かで大きく変わってきます。

 

ざっくりでよければ、以下の記事で紹介している教育費の数字を1学年あたりの数字に直して記入してみてください。

教育費は一人あたり800~2,400万円!(教育)

 

もう少し精緻にやりたいという方は、以下の記事で紹介している数字を使ってみて頂ければと思います。

教育費の最新事情!(2)教育費最大となる学年は?ライフプランで重要となる教育費のタイミングを確認します!

大学教育費の最新事情:4年間で国公立なら503万円、私立理系なら808万円!仕送りの平均は年間93万円!

 

年間収支を記入する

収入と支出が記入できたら、それぞれの合計を計算し、収入合計から支出合計を引くことで、年間収支を計算してみてください。

 

黒字の年もあれば赤字の年もあるかもしれません。とにかく単純な引き算ですので計算して記入していきましょう。

 

ここまでできれば前半の年間収支推移表キャッシュフロー表)は完成です。

 

上段の年間収支推移表(キャッシュフロー表)まで記入した状態。手取り収入、支出から年間収支を計算する

 

次に、資産残高推移表バランスシート)の記入に入っていきましょう。

 

資産を記入する

まずは資産状況を確認するで確認した数字(資産負債純資産)を「最新の残高」に記入していきます。

 

ここでは簡単に

  • 資産側が、預貯金、有価証券、不動産(マイホーム)の3つ
  • 負債側は、住宅ローンのみ

という例で記入しています。ご自身の状況に応じて、記入してみてください。

 

資産の合計から負債の合計を差し引いたものが純資産ですので、純資産の欄にも記入していきましょう。

 

具体例(最新の残高)では、

純資産

= 資産 ー 負債

= (450 + 80 + 3500) ー 2500

= 1530

となっています。

 

「最新の残高」欄の記入が終わったら、翌年以降の欄を記入していきます。

翌年の年間収支が黒字で全額を預貯金にまわすのであれば、その黒字額を直前の預貯金額に追加したものを翌年の預貯金欄に記入してください。

 

翌年の預貯金額 = 前年の預貯金額 + 年間収支の黒字額 (全額を預貯金にまわす場合)

 

なお、ここでは預金金利はゼロとして計算しています。

 

もし黒字額の半分を投資にまわすと言った場合には、半分を預貯金の方に、残り半分を有価証券の方に加えてください。

ただし、有価証券の場合、期待運用利回りがありますので、以下のような式で計算していく必要があります。

 

翌年の有価証券額 = 前年の有価証券額 *(1 + 期待運用利回り) + 年間収支の黒字額のうち投資にまわす額

 

記入例の2018年の数字を例に取ると、以下のような数字になっています。

82.4 = 80 ✕ (1 + 0.03) + 0

 

66万円の黒字額は全額預貯金にまわっていますので新規で有価証券の金額は増えていませんが、期待運用利回りを3%として、既存投資分が増えていることになります。

 

具体的な運用利回りの目安としては、株式中心であれば4~5%、債券中心であれば1%程度が一つの目安になるかと思います。

詳しく知りたい方は、例えば、以下の記事をご覧頂ければと思います。

60資産の今後10~15年の期待リターン超長期予想:日本大型株式は5.00%、先進国株式は4.00%、新興国株式は6.75%、世界株式は4.25%!

 

次に、不動産ですが、一般的には、古くなるに連れて価値が減少していくと言われています。ここではざっくり年2%の割合で減価していくと仮定して、毎年の不動産の評価額を計算して記入しています。

 

立地、土地/建物の割合、構造、築年数などによっても異なりますので一概には言えませんが、一般的に住宅を買われた場合は、年0~2%程度で減価していくと仮定しておけばよいかと思います。

 

負債を記入する

次に負債です。

ここでは、住宅ローンですが、みなさんのお手元に返済予定表というものが金融機関から送られてきているのではないかと思います。

 

そこに毎年の借入残高予定額が記載されていると思いますので、その数字を記入していきましょう。

 

純資産を計算する

資産と負債の記入が終わったら、資産合計から負債合計を差し引くことで、純資産を計算し記入していきましょう。

 

すべての純資産の欄を記入できればライフプラン・シミュレーションは完成です。

 

life-plan-simulation-sample-0

資産残高推移表(バランスシート)まで記入が終わるとこのようになります

 

ライフプラン・シミュレーションが完成したら、まずは、以下のようなポイントを確認してみましょう。

  • 年間収支は、黒字で安定していますでしょうか。
  • それとも、黒字や赤字が混ざっている状況でしょうか。
  • 資産は増えていっていますか?それとも減っていきそうですか?
  • 負債は順調に減っていきますか。ゼロになるのは何年後くらいでしょうか。
  • 純資産は増えていきそうですか?それとも減っていきそうですか?

 

最後に

本当はグラフにするとわかりやすいのですが、今回は、紙とえんぴつを使って、手を動かして記入してみることで、年間収支がどのようになっていて、その結果、資産、負債、純資産がどのように推移していくか、を確認して頂ければと思います。

 

もちろんエクセルなどの表計算ソフトに慣れている方は、簡単に作れると思いますので、ご自身でこの表を作ってみて、グラフにしてみることをオススメします。

 

  • このまま行くと、70歳時点でお金がすべてなくなってしまう、、、
  • このまま行くと、100歳になってもまだ5000万円くらい残ってそうだ、、、

などいろいろな方がいらっしゃるかと思います。

 

そこで、表計算ソフトなどが使える方は、支出を1割増やしたらどう変わるか、1割減らしたらどう変わるか、などいろいろと前提を変更して計算してみましょう。

 

自分にとって、どんなタイミングで、どのようにお金を使っていくのが、最も幸せな人生になりそうか、いろいろ考えてみて頂ければと思います。

 

 

自分のお金は、使うも、遺すも、アナタ次第です。

 

人生全体を俯瞰的に見ながら、ウェルスペント(well spent)して、ぜひ幸せな人生を送って頂ければと思います。

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