学生時代と異なり、社会人になると自分で稼ぐようになるので、お金の使いみちはすべて自分で決めることができます。
特に、結婚するまでのシングル時代は、基本的に、使うも自由、貯めるも自由です。
本日は、ソニー生命が2018年4月17日に発表した「社会人1年目と2年目の意識調査 2018」から、新社会人のお金事情について確認してみます。
調査概要
調査概要は以下の通りですが、この調査での社会人1年目というのは働き始める直前の方を指しています。
つまり、まだ働いたことがない方ですね。
≪調査概要≫
◆調査タイトル :社会人1年目と2年目の意識調査2018
◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする2018年春(4月)から働き始める、または、就職してから1年経つ20~29歳の男女
◆調査期間 :2018年3月16日~3月23日
◆調査方法 :インターネット調査
◆調査地域 :全国
◆有効回答数 :1,000サンプル(有効回答から社会人1年目と2年目を均等に抽出)
(内訳)この春から働き始める社会人1年生500名(男性250名・女性250名)
就職してから1年経つ社会人2年生500名(男性250名・女性250名)◆調査協力会社:ネットエイジア株式会社
初任給の使いみちは「貯蓄」がダントツ
初任給をどのようなことに使いたいか、という質問に対し、社会人1年生、2年生ともに「貯蓄に回す」が1位となっています。
とても、堅実ですね、、、
身のまわりのものをそろえたり、いろいろお金が必要な時期だと思いますが、すでに経験している社会人2年生の回答でも42%が「貯蓄に回す」を選んでいて、かなり保守的な方が多いようです。
社会人1年目の貯蓄額は約46万円!
社会人2年生を対象に、社会人1年目の生活でかかった金額を尋ねた質問ですが、最大の使いみちは貯蓄で約46万円!
社会人2年生ということで、この金額は実績に基づいた金額ですから、毎月4万円弱くらいは貯蓄に回していたことになります。
社会人1年目で、いくら住民税負担がないとは言え、毎月4万弱を貯蓄に回すというのはなかなかスゴイですね。
一方、自己投資が年間で2万円弱、月額1600円弱ということで、ちょっと少ないのではという印象があるのは否めません。
30歳時点の目標貯蓄額は602万円
平均は602万円ですが、最も回答が多かったのは「1,000万円以上」ということで、意欲的な方が多いようです。
一方、「100万円未満」「100万円台」の回答を合わせると24.4%と、4人に一人の方が200万円未満と回答しています。
目標なので、もう少し高くてもよい気がしますが。
半数近くがすでにリタイア生活を計画済み!
社会人1年目、2年目にして、すでにリタイア生活を計画している方が45.1%もいるようです。
結婚とかならわかる気もしますが、すでにリタイア生活を計画済みとは。
ちなみに、マイカー、マイホームの購入意向がある方が、それぞれ60.8%、75.8%と意外と高い気がします。
リタイア生活は60.4歳!
具体的なライフイベントの目標年齢ですが、リタイア生活は60.4歳と、人生100年時代と言われる中でも、リタイア年齢の目標は60歳前後のようです。
そうすると、リタイアしてから死ぬまでにさらに約40年間あるわけですが、その40年間に何をするかまで人生設計できているのでしょうか。
30歳時点の目標年収は441万円!
30歳時点の目標年収は男性が474万円、女性が408万円、全体では441万円となっているようです。
30歳時点の目標貯蓄額とは異なり、目標年収1000万円以上と回答した方は4.6%にとどまっています。高収入を目標としている方はそれほど多くないようです。
ということで、「社会人1年目と2年目の意識調査 2018」でした。
まだ社会経験が少なく現実が見えていない面もあるかと思いますが、調査結果には興味深いものがありますね。
社会人1年目にして毎月4万円もの資産形成ということで、社会人の先輩方の中には実は負けている方も多いのではないでしょうか。