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【ご質問頂きました!】日本、先進国、新興国それぞれの株式インデックスファンドを使って、全世界株式に投資する方法は?

投稿日:

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読者の方からご質問を頂きましたので、回答させて頂きます。

 

頂いたご質問

まず頂いたご質問を原文のまま掲載させて頂きます。

 

はじめまして!

つみたてNISAを始めようと思い、こちらのブログで勉強させていただいております。

さて、今回初めてつみたてNISAを購入設定しようと思っていまして、検討に検討を重ねた結果、3つの商品に分散投資しようと考えています。俗に、日本:先進国:新興国=1:8:1と言われていますが、上記のような場合、分散投資とは例えば、¥30000/月で、¥3000:¥24000:¥3000という認識で間違っていないでしょうか?

素人ですみませんがご教授いただければと思います。

ちなみに今考えてる商品は以下の3種類です。お忙しいとは思いますがご回答いただければ幸いです。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) ¥3000
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス ¥24000
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス ¥3000

 

回答

はい、ご認識の通りです。

 

 

補足説明

ご質問についての回答だけであれば上記の通りとなるわけですが、少し補足説明をさせて頂ければと思います。

 

まず、この読者の方が、日本、先進国、新興国の配分割合を1:8:1とされているのは、それぞれの時価総額比をもとに考えられているかと思います。

 

以下の記事で最新の時価総額比をご説明していますが、日本、先進国、新興国の株式時価総額比(2020年9月末時点)は以下のような数字になっています。

日本:先進国:新興国 

= 6.9 : 80.7 : 12.4

~ (丸めると)7 : 81 : 12

~(さらに丸めると)1 : 8 : 1

 

最新の世界の株式時価総額(MSCI 浮動株基準、2020年9月)~日本の時価総額シェアがついに7%割れ!~

 

あまり細かくやるのは面倒なので、1:8:1 でいいかな、というお考えなのではないかと推察しますが、それであれば、投資信託1本で時価総額比にきっちり投資する方法もございます。

 

1本の投資信託で日本、先進国、新興国の株式クラスに時価総額比で投資する方法は、次の記事のパターン1というものです。詳しくはこちらをご覧頂ければと思います。

長期投資で利回り5%程度を実現するためのオススメ投資信託(2020年10月)

 

1:8:1という比率に強いこだわりがあるのでなければ、シンプルに1本のインデックスファンドで投資するパターンで良いのではないかと思います。

 

次に、この時価総額ですが、日本、先進国、新興国の比率はずっと変わらないのでしょうか?

それとも時間とともに大きく変動しうるものなのでしょうか?

 

上でご紹介した最新の世界の株式時価総額についての記事では2018年3月以降の推移についてご説明していますが、大きくは変わっていないという印象を受けられるかもしれません。

 

しかし、もっと長期では大きく変動していく可能性があります!

 

次の記事では、約120年前と2017年時点で、国別の時価総額比がどれほど変わったか、またその間にどのように時価総額比が推移してきたか、といったデータをご紹介しています。

アセットアロケーションは時価総額に任せてみては?~時価総額比率120年の推移から考える~

 

1899年時点では英国の時価総額が世界の25%を占めて1位(その時点で米国は15%)となっている一方、2017年には米国が51%と世界の過半を占めるようになったわけです(ちなみに最新の2020年9月末では58.3%です)。

 

詳細は上の記事でご確認頂ければと思いますが、今後、どこの国の経済が発展し、その結果、どこの国の企業が成長していくのか(国の経済成長と、その国の企業が利益を上げるかは必ずしも一致しません)、予測することはとても難しいわけです。

 

また、すでに投資を実行した残高についてはその後時価総額の変動により配分比率(残高比率)が自動的に変わっていくのですが、毎月の積立割合(今の場合は、1:8:1)については、ご自身で積立設定を見直していかないと、将来時点では時価総額比からずれていってしまう可能性があります。

 

もちろん細かいことを気にされないのであれば、そのままでもいいとは思いますが、時価総額に合わせて投資しようというお考えなのであれば、こういった点についてもご留意頂ければと思います。

 

ということで、長くなってしまいましたが、時価総額比で投資したいという場合には、投資信託1本でシンプルに投資するという方法でよろしいのではないかと思います(ちなみに、このように1本で世界株式に時価総額比で投資できる投資信託を日本の個人が買えるようになってまだ2年足らずです!いい時代になりました!)。

 

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筆者プロフィール

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横田 健一

Yokota Kenichi

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