人生100年時代という言葉が当たり前になりつつありますが、働き方についてはどのように考えられているのでしょうか。
今日は、人生100年時代の「働き方」に関する意識調査(SOMPOホールディングス株式会社)の結果を見ながら、現在の20代~60代の方が「働き方」についてどのように考えているのか、確認してみたいと思います。
アンケート調査概要
調査期間 :2018 年12 月25 日(火)~12 月27 日(木)
調査方法 :インターネット(PC、携帯電話モバイルサイト)
調査対象地域 :全国
調査対象者 :20 代~60 代の勤労者(会社員・団体職員)の男女
回答者数 :1,101 名( 男性:550 名、女性:551 名)
20代~60代でお仕事をされている男性と女性を対象に、インターネット経由で行われた調査になります。
調査結果のポイント
1.60代の方は、70歳以降も働きたいと考えている方が、55%弱に達した。(質問1、2)
2.65歳以降も約30%が週5日程度の勤務を希望、週3日程度の勤務を合わせると60%弱となった。(質問3)
3.将来の自分の生活に関するお金について、「考えたことがない」という方が30%、「試算のやり方がわからない」「わからない」を加えると72%に達した。(質問4)
4.65歳以降の勤務では、30%弱の方が月収10万円程度を希望、20万円超を希望する声も25%程度となった。(質問5)
5.長く働き続けるために取り組んでいることがある方は約5割で、専門知識習得や健康増進に月約15,000円投資している。(質問7、8)
6.長く働き続けること最大の不安は「自身の健康」。(質問9、10)
質問1.あなたが社会人になったとき、将来何歳まで働こうと考えていましたか。
社会人になった時点では、世代によらず、60-64歳まで働くと思っていた方が最も多いようです。
しかし、、、次の質問です。
質問2.あなたは、現在、将来何歳まで働きたいと考えていますか。
現時点では、60代の方は70歳以上、40代、50代の方は65-69歳、と、社会人になった時点よりも、より長く働きたいと考えている方が増えているようです。
もしこの傾向が続くようであれば、今の20代の方が60代になる頃には、80歳以上まで働く、なんていう回答が最も多くなっているかもしれませんね。
質問3.65歳以降の働き方として、どのような勤務形態を希望しますか。
65歳以降の働き方として、フルタイム(週5日程度)の勤務形態を希望される方が3割ほどいらっしゃいますが、46%の方はもう少し負担の少ない形での働き方を希望されているようです。
そもそも働きたいとは思わない、という方は16.8%になっています。
質問4.あなたは、将来の自分の生活において、どの程度お金が必要か計算したことがありますか。
将来の自分の生活に必要なお金について計算したことがある方は4分の1弱にとどまっているようです。
ただ、32.5%の方は、計算したいがやり方がわからない、ということですので、将来のお金について計算してみようという意向の方は5割を超えているようです。
簡単なものでも、一度ライフプラン・シミュレーションをやってみると、漠然とした不安はだいぶ解消されるのではないかと思います(ただ、FPの知識等がないと、なかなか正確に行うことは難しいとは思いますが)。
質問5. 仮に65 歳以降も働く場合、現実的にどの程度の月収をイメージしていますか。
65歳以降に働く場合の収入イメージとしては、月額10~15万円の方が約6割となっています。
現在の状況であれば、公的年金に加えてこのくらいの収入があれば、十分生活していけそうですね。
最後に
世代を問わず、社会人になった時点では60~64歳まで働くと考えている方が多いようですが、いざその年齢になってみると、まだまだ働いていきたいと考えるようになるというのは興味深い結果ですね。
収入水準が多少下がったとしても、働き続けることは、経済的な安心感はもとより、生きがい、やりがいにもつながると思いますので、働きやすい環境を見つけることができるのであれば、働き続けるというのが一つの幸せな人生になるのではないかと思います。
こちらで取り上げた質問以外にも、
- 65歳以降も働き続ける目的
- 長く働くために取り組んでいること
- 長く働く上での不安
などについての質問と調査結果がまとめられています。
詳しくは、以下の調査結果をご覧頂ければと思います。