昨日に続き、筆者が企業型確定拠出年金に加入して運用していた2001年から2018年1月までのアセット・アロケーションを振り返ってみたいと思います。
昨日の記事をまだ読まれていない方は、こちらを先にお読み頂ければと思います。
本日は2002年3月から2005年3月までのアセット・アロケーションと損益率を確認していきます。
2002年3月から2005年3月までのアセット・アロケーション
この期間のアセットアロケーションをグラフにすると次のようになっています。
では、具体的に見ていきたいと思います。
2002年3月時点のアセット・アロケーション
企業型確定拠出年金の運用を始めた時点でのアセット・アロケーションは次のようになっていました。
- 10% 野村MMF
- 20% フィデリティ・グローバル・エクイティ・オープンB
- 70% GS世界債券オープンB
まず1つ目の野村MMFは、円建てで安全性の高い債券などを中心に運用する投資信託です。
そして2つ目のフィデリティ・グローバル・エクイティ・オープンBは、外国株式を対象とした投資信託で、Bというのは為替ヘッジを行わないタイプを意味しています。
最後に、GS世界債券オープンBは、外国債券を対象とした投資信託で、同じくBとなっていますので、為替ヘッジを行わないタイプです。
なんと、円建てMMFを10%も入れていたようです!
当時、リバランスのための調整資金とか考えていたのかもしれませんが、ざっくり言うと株式2割、債券8割という、新入社員とはとても思えない保守的なアセット・アロケーションだったようです(最もリスクを取れる年齢だったはずなので、株式100%にしておくべきでしょう、、、)。
今持っている知識を当時持っていたら、間違ってもこのようなアセット・アロケーションにすることはないと思いますが、若気の至りということかもしれません。
2002年9月時点のアセット・アロケーション
さらに半年後のアセット・アロケーションは次のようになっていました。
- 10% 野村MMF
- 70% フィデリティ・グローバル・エクイティ・オープンB
- 20% GS世界債券オープンB
株式と債券の割合を逆にしたようです。
残念ながら、なぜこのようにしたかは記憶にありません。
引き続き、野村MMFが10%入っているようです。
2003年3月から2004年9月までのアセット・アロケーション
その後は2年間、次のようなアセット・アロケーションにしていたようです。
- 40% 野村MMF
- 30% フィデリティ・グローバル・エクイティ・オープンB
- 30% GS世界債券オープンB
野村MMFの割合を40%に高め、株式と債券を残り半分ずつ、つまり30%ずつにしています。
リターンを高めるというより、バランスの良いアセット・アロケーションを目指していたのかもしれません。
不動産は入っていませんが、資産三分法みたいな、、、?
2005年3月時点のアセット・アロケーション
その後、アセット・アロケーションを次のように変更しています。
- 30% フィデリティ・グローバル・エクイティ・オープンB
- 30% GS世界債券オープンB
- 40% フィデリティ・ジャパン・オープン
野村MMFをやめて、かわりに日本株式ファンドであるフィデリティ・ジャパン・オープンに入れ替えています。
これで、株式70%、債券30%となっていますので、少し積極的なアセット・アロケーションになったかと思います。
2002年3月から2005年3月までの損益率
この期間の損益率はグラフのようになっています。
ここでは、
損益率 = 時価評価額 / 掛金額累計 – 1
として計算しています。
2002年9月時点で一時的にマイナス2.8%まで沈んだものの、その後は回復し、2005年3月時点ではプラス6.6%まで戻しています。
ここで一つわかることは、期待できる平均利回りが仮に3%だったとしても、毎年安定的に3%の利回り(リターン)が実現できるわけではないということです。
つまり、毎年の利回りはプラスだったり、マイナスだったりするわけですが、10年、20年と長期にわたって運用してみて振り返ってみると、結果的に平均利回り3%を達成することができた、みたいになるわけです。
以上、2002年3月から2005年3月までのアセット・アロケーションと損益率でした。
続きはこちらです。
よろしければ、次の記事もご覧頂ければと思います。
https://shisankeisei.jp/investment-for-building-wealth/asset-allocation/