こんにちは!

株式会社ウェルスペントのファイナンシャルプランナー、横田健一です。

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最近ご相談を受けていて、とても多いものの1つに、タイトルにあるような

 

現在シングルで800万円くらい持っているのですが、老後に向けてお金足りるでしょうか?

 

というものがあります。

 

ここでは、相談者の方が50歳だと仮定して確認していきます。

 

では、早速、ご説明していきます。

 

まずは普段の生活費を把握することが大切!

まずは普段の生活費を確認しましょう。

 

普段の生活費がわからないと、老後まで含めて足りるかどうかを判断することはできません。

 

というのも、毎月20万円で生活している人と、毎月40万円で生活している人では、単純に考えて必要なお金が2倍違ってくるわけです。

 

まずは毎月の生活費、そして特別生活費(旅行、帰省、(持ち家の場合)固定資産税、(賃貸の場合)更新料、冠婚葬祭など毎年、もしくは2年に1回など必ず発生するもの)を合わせて、年間の生活費がどのくらいか確認しましょう。

 

何歳まで仕事を続けるか。そして、その時までにいくら貯められるか。

ここでは相談者の方を50歳と仮定していますので、まだ現在はお仕事をされている状態と仮定しておきます。

 

この方が何歳まで働くつもりなのか。

  • 55歳?
  • 60歳?
  • 65歳?
  • 70歳?

 

それによって、お金が足りるかどうかは大きく変わってきます。

 

相談者の方は、手取り収入が450万円、一方、生活費は特別生活費を含めて年間350万円だったと仮定します。

 

すると、年間100万円貯まっていくわけですから、現在800万円の貯蓄をお持ちということであれば、単純に考えると

 

  • 55歳には、1300万円(=800万円+500万円)
  • 60歳には、1800万円(=800万円+1000万円)
  • 65歳には、2300万円(=800万円+1500万円)
  • 70歳には、2800万円(=800万円+2000万円)

 

が貯まっていることになります(ここでは税金、社会保険料等については考慮していません)。

 

老後資金については会社員なら400万円程度、自営業・フリーランスなら3000万円程度

60歳で仕事を辞め、平均余命(男性84歳、女性89歳)まで生きると仮定した場合の、老後資金については以下の記事で計算していますので、参考にして頂ければと思います。

 

老後資金は3000万円?(5)シングルの方はいくら必要?400~500万円で十分か?それとも3000~3500万円か?

 

とにかく最初に確認して頂きたいのは、ご自分の生活費、そして公的年金の受給額ねんきん定期便でチェックしましょう!)です。

 

その上で、老後まで含めて足りるのか、足りないのかは、単純な四則演算の計算ですので、それほど難しくはないはずです。

上の記事の計算例を参考にして頂ければと思います。

 

最終的に足りるかどうかは、生活費、公的年金受給額、今の資産額をもとに計算してみる

さて、相談者の方に話を戻しますと、この方の生活費は年間350万円ですが、現役引退後は年間300万円(月額25万円)に下がると仮定しておきます。

 

例えば、上の選択肢の中で最も早い55歳で現役引退をしたと仮定します。

 

すると、その時点では1300万円持っていることになりますが、公的年金が支給される65歳まではまだ10年間あります。年間300万円のペースで生活していくと、4年ちょっとでお金はなくなってしまいますね、、、この選択肢は現実的ではなさそうです。

 

 

次に、60歳で現役引退したとしましょう。

その時点では1800万円持っています。公的年金が支給される65歳までは5年間、年間300万円のペースで生活しても65歳時点では300万円残っています。

実際に公的年金を受け取り始めたら、その範囲内で生活していく!、ということであれば、老後まで含めてなんとかなりそうな気もします。

 

しかし、介護費用などは含まれていませんので、将来的に介護が必要になったりすると、少し厳しくなる可能性はあります。介護については以下の記事を参考にして頂ければと思います。

「介護」に備える

 

 

このように、現在の生活費、今後の生活費について大まかでよいので想定を置くことが重要です。その上で、公的年金の受給額を確認し、一生にわたってのお金の収支を計算してみましょう。

 

「年間の生活費が300万円だと厳しいけど、240万円まで落とせたらなんとかなるかな、、、」

「さすがに55歳引退では厳しそうだけど、60歳ならなんとかなるかな、、、」

など、何歳まで働くか、現役引退後はどのくらいの生活費で過ごしていけるか、など、調整可能な要因についてはいろいろ変更して計算してみると、自分にあった最適解を見つけることができるのではないかと思います。

 

 

老後のお金というと、漠然と不安を持たれている方が多いのではないかと思いますが、具体的な自分ゴトとして実際に手を動かして計算してみることが何よりも大切です。

 


皆様の資産形成の一助となれば幸いです。

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