本日、厚生労働省から令和元年簡易生命表が発表され、男性は81.41歳(前年比+0.16)、女性は87.45歳(前年比+0.13)と平均寿命が過去最高を更新したことが発表されました!
いずれも8年連続のプラスということで、平均寿命は伸び続けています!
ということで、7月31日に公表された令和元年簡易生命表の概況(厚生労働省)を確認していきます。
平均寿命、平均余命とは?
まず、平均寿命や平均余命といった言葉の意味を復習しておきましょう。
平均寿命とは
その年に生まれた0歳の子どもが平均してあと何年生きられるかを示した指標
です。
一方で、平均余命は、
特定のX歳の人が平均してあと何年生きられるかを示したもの
です。
ということで、(0歳ではない)普通の成人が人生設計で考えるべきは、平均寿命ではなく、平均余命ということになります。
では、本日発表されたばかりの令和元年簡易生命表を具体的に見ていきましょう。
主な年齢の平均余命
まず主な年齢ごとの平均余命を見てみましょう。
表の見方ですが、
- 30歳の男性であれば、平均余命が52.03年となりますので、平均的には82.03歳まで生きることが期待され
- 30歳の女性であれば、平均余命が57.91年となりますので、平均的には87.91歳まで生きることが期待される
というわけです。
以下同様ですが、現役引退を意識するであろう65歳の平均余命を確認してみると、
- 65歳の男性であれば、平均余命が19.83年となりますので、平均的には84.83歳まで生きることが期待され
- 65歳の女性であれば、平均余命が24.63年となりますので、平均的には89.63歳まで生きることが期待される
というわけで、それぞれ平均寿命よりも男性は3.42年、女性は2.18年長くなっています。
特定年齢まで生きる確率は?
次に特定の年齢まで生きる確率です。
例えば、一番下の令和元年のデータで言えば、
- 左側の男性の場合、75歳まで生きる確率は75.8%、90歳まで生きる確率は27.2%、95歳まで生きる確率は10.1%ですし
- 右側の女性の場合、75歳まで生きる確率は88.2%、90歳まで生きる確率は51.1%、95歳まで生きる確率は26.7%
となっています。
ざっくり言うと、
- 男性では4人に一人が90歳まで、10人に一人が95歳まで生きる
- 女性では2人に一人が90歳まで、4人に一人が95歳まで生きる
ということになります。
この特定年齢まで生きる確率ですが、次のグラフを見ると、基本的に右肩上がりで上昇し続けていることがわかります。特に、90歳、95歳の線は傾きが比較的急ですので、今後もしばらくは上昇していきそうな雰囲気ですね。
主な国の平均寿命の年次推移
次に主な国の平均寿命です。
ほとんどの国で平均寿命は上昇し続けていることがわかるかと思います。
死因別死亡確率(主要死因)
最後に、年齢別の主要死因についてのデータです。
男女ともに、65歳、75歳、90歳と高齢になるにつれ、
- 悪性新生物で亡くなる方の割合は低下
- 代わりに心疾患(高血圧性を除く)や肺炎で亡くなる方の割合が上昇
していることがわかります。
ということで、今年も日本人の平均寿命が過去最高を更新したことが確認されました!
みなさんが想像されているより、人生は長いかもしれません(今後もさらに寿命は伸びていくことが予測されています)。「人生100年時代」が言葉だけではなく、より現実のものとなりつつあるわけです。
これまで一般的に言われている現役引退の60歳もしくは65歳以降の人生も短くとも20~30年くらいはあるということで、どういった人生を過ごしていくかという、ライフプランが非常に大切になってくるのではないかと思います。
健康の寿命、お金の寿命(資産寿命)も併せて考えながら、人生設計していきましょう!
https://shisankeisei.jp/introduction-life-money/life-money-health-longevity/
なお、昨年、一昨年の同様の記事はこちらですので、よろしければ併せてご覧頂ければと思います。
男性は81.09歳、女性は87.26歳と、男女ともに平均寿命が過去最高を更新!長期的なライフプランを意識していきましょう!