資産形成ハンドブックでは、資産形成していく際にリターンを求めるならば、世界の株式に幅広く投資していくのがよいと考えています(「安全資産」と「運用資産」に分けた場合の「運用資産」について、という意味です)。
一般的に、世界の投資対象を地域の観点で分類する際には、日本、先進国、新興国といった形で整理されることが多いのが現状です。
そこで、日本、先進国、新興国のそれぞれの株式に投資することを念頭に、それぞれの割合(浮動株基準時価総額ベース)がどのようになっているか、最新の状況を確認しておきたいと思います。
「そもそも時価総額って?」という方は、まず以下の記事に目を通して頂ければと思います。
2019年3月末における世界の株式時価総額
まずは前回、3ヶ月前の2019年3月末の状況を確認しておきます。
これを見ると、
日本:先進国:新興国 = 7.2 : 81.0 : 11.7 ~ 7 : 81 : 12
となっていることがわかります。
2019年6月末における世界の株式時価総額
次に、直近の2019年6月末の状況です。
これを見ると、
日本:先進国:新興国 = 7.1 : 81.1 : 11.8 ~ 7 : 81 : 12
となっており、3ヶ月前と比べてほぼ変化なしですね。
もっとざっくりでよければ
日本:先進国:新興国 = 1 : 8 : 1
といったイメージでしょうか。
MSCI浮動株基準時価総額の推移
2018年3月末以降の推移を四半期ごとに見ると、以下のようになっています。
日本が0.9%低下、新興国が0.4%低下する一方、先進国(日本を除く)が1.3%上昇となっています。
1年ちょっとであることを考えると、変わったと言えば変わっていますが、まあざっくり言えば変わってない、とも言えるかもしれません。
ただ、日本の相対的なプレゼンスが、8.0%から7.1%に0.9%低下ということですので、率にすると10%以上低下していることはちょっと気になりますね。
日本でお仕事をして収入を得ている方は、以下の記事で紹介したような考え方もありますので、保有されている金融資産はあえて日本以外を少し多めに、というのも一つの考え方になります。
アセット・アロケーションは、何か一つの絶対的な解があるわけではありませんので悩ましいところではありますが、参考にして頂ければと思います。