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男性は81.09歳、女性は87.26歳と、男女ともに平均寿命が過去最高を更新!長期的なライフプランを意識していきましょう!

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2017年の平均寿命が発表され、日本人男性は81.09歳、女性は87.26歳と、いずれも過去最高を更新しています。

 

平均寿命、男性81歳超える=男女とも過去最高-厚労省

2017年の日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.26歳で、いずれも過去最高を更新したことが20日、厚生労働省の調査で分かった。前年からの延びは男性0.11歳、女性0.13歳で、男性は初めて81歳を超えた。

主な国・地域との比較では、女性は香港に次ぐ2位、男性は香港、スイスに続く3位。前年は男女とも2位だった。
平均寿命は、その年に生まれた0歳の子どもが平均してあと何年生きられるかを示した指標。各年齢の死亡率が今後も変わらないと仮定して算出する。戦後間もない1947年(男性50.06歳、女性53.96歳)から、ほぼ右肩上がりで延び続けている。
過去最高の更新は、男性が6年連続、女性が5年連続。厚労省は「がん、心疾患、脳血管疾患の三大死因による死亡率の低下傾向が、平均寿命の延びに貢献している」と分析している。
17年生まれの日本人で75歳まで生きる人の割合は男性75.3%、女性88.1%。90歳まで生きる人の割合は男性25.8%、女性50.2%といずれも過去最高となり、女性の割合は初めて5割を超えた。(2018/07/20-16:11)

時事ドットコムニュースより引用

 

自分が何歳まで生きられるかは神のみぞ知るということかもしれませんが、全体的に寿命が伸びていること、そしていわゆる定年と言われる60歳や65歳から考えても、その後20~30年程度は人生が続くことを考慮しておくことは、人生設計の上でとても重要なポイントです。

 

ということで、本日は7月20日に公表された平成29年簡易生命表の概況(厚生労働省)を確認していきます。

 

平均寿命とは?

そもそも平均寿命とは何でしょうか。

上の記事の中で説明がありますが、平均寿命とは

 

その年に生まれた0歳の子どもが平均してあと何年生きられるかを示した指標

 

です。

 

一方で、普通の成人が人生設計で考えるべきは、平均寿命ではなく、平均余命です。

 

平均余命は、

 

特定のX歳の人が平均してあと何年生きられるかを示したもの

 

です。

 

具体的に見てみましょう。

 

主な年齢の平均余命

今回の厚生労働省の発表によると、主な年齢の平均余命は次のようになっています。

 

20180723-japanese-longevity-is-getting-longer-latest-data-1

平成29年簡易生命表の概況(厚生労働省)より引用

 

30歳の男性であれば、平均余命が51.73年となりますので、平均的には81.73歳まで生きることが期待され、

30歳の女性であれば、平均余命が57.70年となりますので、平均的には87.70歳まで生きることが期待される、

というわけです。

 

65歳の男性であれば、平均余命が19.57年となりますので、平均的には84.57歳まで生きることが期待され、

65歳の女性であれば、平均余命が24.43年となりますので、平均的には89.43歳まで生きることが期待される、

というわけで、それぞれ平均寿命よりも3.48年、2.17年長くなっています。

 

特定の年齢まで生きる確率は?

特定の年齢まで生きる確率を示しているのが次の表です。

 

例えば、一番下の平成29年のデータですと、左側の男性の場合、65歳まで生きる人は89.4%、90歳まで生きる人は25.8%となっています。

同じく右側の女性の場合、65歳まで生きる人は94.5%、90歳まで生きる人は50.2%となっています。

 

20180723-japanese-longevity-is-getting-longer-latest-data-2

平成29年簡易生命表の概況(厚生労働省)より引用

 

ざっくり言うと、男性では4人に一人が90歳まで、10人に一人が95歳まで生きるということになりますし、

女性では2人に一人が90歳まで、4人に一人が95歳まで生きるということになります。

 

そして、この特定の年齢まで生きている確率は、次のグラフが示している通り、これまで上昇し続けています。

特に男性75歳、女性90歳はかなりの勢いで伸びているように見えます。

 

20180723-japanese-longevity-is-getting-longer-latest-data-3

平成29年簡易生命表の概況(厚生労働省)より引用

 

平均寿命が伸びている要因は悪性新生物の低下

平均寿命の前年との差に対する死因別寄与年数を示しているのが次のグラフと表です。

 

例えば、男性の平均寿命は平成28年の80.98歳から、平成29年の81.09歳と0.11歳伸びていますが、その要因を確認すると、悪性新生物が0.08年心疾患(高血圧性を除く)が0.02年となっているわけです。

悪性新生物というのがいわゆるガンや肉腫ですが、これらに対する治療法が改良されたりした結果、これらの原因で死ぬ確率がさらに下がった(その分寿命が伸びた)ということです。

 

20180723-japanese-longevity-is-getting-longer-latest-data-4

平成29年簡易生命表の概況(厚生労働省)より引用

 

ということで、悪性新生物で死ぬ確率が下がり、それが入院日数の減少などにもつながってくるのであれば、ガン保険や医療保険(入院保険)の保険料も、その分だけ安くなってくることが期待できますね。

 

平均寿命は今後も伸び続ける?

今後も平均寿命は伸び続けるのでしょうか?

 

次のグラフは、平成30年版高齢社会白書(全体版)(内閣府)の中にあるものですが、男女ともに平均寿命は今後も伸び続けることが予測されています。

2065年には、男性の平均寿命が84.96歳女性では91.35歳と推計されています。

 

20180723-japanese-longevity-is-getting-longer-latest-data-5

平成30年版高齢社会白書(全体版)(内閣府)より引用

 

これらのデータは平均寿命ですので、65歳の方の平均余命から計算すると、さらに2~3年くらいは長くなると思われ、ますます長生きの方が増えていくことが予測されていることになります。

 

平均寿命に加えて、健康の寿命、お金の寿命も併せて考えていきましょう、ということでよろしければ次の記事もご覧頂ければと思います(注:平均寿命のデータは最新に更新されていません)。

https://shisankeisei.jp/introduction-life-money/life-money-health-longevity/

 

このように長寿化が進んでいくことが予測されており、最近は人生100年時代という言葉も流行っています。

生涯を通して幸せな人生を送るためには、人生設計、ライフプランニングがますます重要になってきます。

 

定年を迎えてから、「さあ、どうしよう?」とならないためにも、長い人生のスケジュールを長期的な視点で組み立てていきましょう!

 

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筆者プロフィール

株式会社ウェルスペント 代表取締役
ファイナンシャルプランナー

横田 健一

Yokota Kenichi

横田 健一

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